ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

安楽死は未成年にも拡張されるべきか?

 「生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を引き抜くのに時がある」(伝道3:2)
 2013年11月29日のタイム誌サイトに、上記の題で短い記事がありました。英国のガーディアンサイトを参照しながら纏めてみました。
 ベルギーでは自発的な安楽死は大人の為に限定し、2002年以来認められています。現在ベルギー法の下では、患者は医者に死ぬ手助けを求めるには、18歳以上でなくてはなりません。
 安楽死はウイキペディアによりますと、「末期がんなど「不治」かつ「末期」で「耐えがたい苦痛」を伴う疾患の患者の求めに応じ、医師などが積極的あるいは消極的手段によって死に至らしめること」という説明になっています。 
]
 既にオランダでは1年早く「安楽死法」が成立しており、私の手元には日本人のネーダーコールン靖子氏がそれを選び、その経緯は『美しいままで』という題の本に纏められています。
 5年ほど前のオランダに関するネット情報では、総死亡者は年間約14万人で、そのうち3000〜3500件が安楽死による死亡となっています。
 そこでこの本の解説者秋岡史によると、安楽死は大きく三つの段階に分けられるそうです。まず第一に人工呼吸器などの延命治療を行わない消極的な場合です。それは一般に尊厳死と呼ばれ、死ぬ本人の意思が尊重されます。第二に自殺幇助のかたちをとるもの。医師が処方した薬を患者が自分で飲む場合です。第三に医師が薬物を注射して行う積極的な方法です。この薬物とは静脈にまず睡眠剤を注射、次に筋弛緩剤を注射するようです。
 ベルギーでは2002年の法施行より、年々安楽死を選ぶ人の数が増え、2002年の24人から2009年の822人となっています。死を選ぶきっかけは癌がほぼ80パーセントを越えているようです。そして60〜79歳の人の事例が一番多く53パーセント、18〜39歳が一番少なく、3パーセントとなっています。
 11月27日ベルギー上院議会では、この18歳以上という壁を取り払い、回復の見込みがない子どもの患者と認知症の患者にも安楽死の権利を認める法案の採決を行い、13対4の賛成多数で可決しました。今後上院本会議での審議を経て下院に送られる事になっています。今度の法案は子どもの場合、最低年齢を定めない一方で、患者の「正常な判断能力」と親の同意があることを条件としているそうです。
 ちなみにネットで見ると、「子どもの終末期医療に携わってきた看護師は、早く死にたいと願う子どもには会ったことがないと話す。安楽死の選択肢を与えれば、家族が自分に望むことを察して心を決めてしまうかもしれず、ただでさえ自分が負担になっていると感じている子どもに多大なストレスを与えかねないと危惧する」とありました。
 日本では尊厳死の事例はわりに多くあるのでしょうが、安楽死は法的に認めておらず、刑法上殺人罪の対象となります。
 しかし私としては、医療の無い聖書時代の族長たちの死を考えると、6回の手術経験から(=痛み止めで痛みがふわ〜と消えて眠りに就けるのは、天国のような気分です)痛みさえとってもらえれば、例えばモルヒネの大量投与でそのまま眠り死に至るとしても、それが最高だと考えています。その為の意志をしっかり遺書に書いておこうと思っています。