ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

化石の屋外トイレを掘る

 「また、陣営の外に一つの場所を設け、そこへ出て行って用をたすようにしなければならない」(申命23:12)。 
 2013年12月16日の創造研究所サイト(ICR)では、上記の題で論文が紹介されていました。元の論文はネイチャー・コムの「科学報告誌」に載っており、全文公開されています(http://www.nature.com/srep/2013/131128/srep03348/full/srep03348.html)。その論文の題名は「これまで知られている中では最も古い共同便所が、三畳紀大草食動物の群生の証拠を示しています」でした。
 その論文への批判がICRサイトでされていて、上記の題となっています。

 論文を出したのは英国バーミンガム大学のルーカス・E・フィオレッリ氏を主体とする研究チームです。チームはアルゼンチンの北西部ラリオハ州のチャナレス(?)累層と呼ばれる中生代三畳紀(約2億5千万年前〜約2億年前と言われています)の地層から、化石化した巨大な糞の山を発見しました。それを糞石と言いますが、顕微鏡などで細かく観察しますと、いろいろな情報が得られます。
 その結果排泄したのは、同じ岩石層にある絶滅した草食動物ディノドントサウルスらしい事が分かりました。

 右がその推定復元図。群れをなして同じ場所に排泄しています。
 こうした糞の化石の山が集中して見つかる事は珍しく、研究チームはそこをディノドントサウルスの共同トイレと断定しました。そうした集団排泄行動をする動物は珍しく、ウマ、バク、ゾウなどの近代哺乳類などに限られているそうです。
 細かく糞石を観察すると、糞石の底部表面は円滑で、土壌表面の小さな石や岩屑で生み出された小さなくぼみや穴があり、排便の後すぐその糞と接触した事が分かります。また長期にわたる露出による風化や生物擾乱、つまりフンコロガシやミミズの活動を示していなかった事から、それらの糞の山が急速に埋められたと推定されます。火山爆発と堆積物の混じった土石流がその糞を覆い、一瞬のうちに糞石として保存したようです。
 しかし研究者たちは進化論を信じていますから、その年代を地層から約2億5千万年前の中生代三畳紀と推定したようです。
 一方創造論を信じる科学者たちは、それを当然にもノアの洪水の中期〜後期頃と推定しています。ノアの洪水は直ぐに全地球を覆ったのではありませんでした。津波に似た浪が諸大陸を移動し、即座に新鮮な堆積層を蓄積したのでしょう。しかしその波は来たり行ったりし、ノアの洪水の最初の150日間に、古く水中に没した地域の上部には、露出したより高い地からなる島々があったのでしょう。創造論科学者マイク・オードはそうしたものを「短く露出した洪水堆積物」と呼んでいます。
 上記ICRの筆記者ティム・クラーリー博士は、「ノアの大洪水は、今もなお見つかる化石について、その全ての仕組みを提供していると言ってもよいくらいで、糞石も同じです。創造論信奉の科学者たちは、こうした発見を世界的なノアの洪水に関する聖書の真理の確証と見ています」と言っています。