ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

適度の飲酒は免疫系を強める

 「これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、たびたび起こる病気のためにも、少量のぶどう酒を用いなさい」(テモテ第一5:23)。
 2013年12月17日のサイエンスデイリサイトでは、「研究によれば、適度のアルコール摂取は身体の免疫系を強める」といった題で、論文が紹介されていました。

 医学では適度のアルコール飲酒は、死の危険を実際減らしている事が知られています。
 今回米国オレゴン健康科学大学の新しい研究によると、適度のアルコール飲酒は、免疫系を強め、感染を撃退するかもしれないという事です。
 科学者たちは免疫系が人間と良く似ているアカゲザルを用いて研究しました。
 彼らは12匹のアカゲザルを訓練して、アルコールを摂取出来るようにしました。
 まず研究の一部としてアカゲザル天然痘ワクチンの接種を行いました。それからアカゲザルを6匹ずつのグループに分け、一方のグループに4パーセントのエタノール、もう一方のグループには砂糖水を与えました。そして14か月間、日々のエタノール摂取を測定しました。
 するとエタノールを与えられたアカゲザルの間で、大量の飲酒と適度の飲酒をするものが出て来たので、さらにそれらを2つのグループに分けました。
 アルコール飲酒前に全てのアカゲザルがワクチン接種を受けていて、それぞれ見合った反応をしていましたが、飲酒後に差が出ました。大量の飲酒のグループはワクチンに対する反応が、対照群である砂糖水のグループより、大いに減少していました。一方適度な飲酒のグループは、身体の免疫系を増強していました。
 オレゴン健康科学大学のキャシ―・グラント博士は、「適度な飲酒は何らかの形で免疫系と関わっていて、それを強めている」と言っています。逆に過度の飲酒のグループは、その免疫系にとって有害となりました。
 しかしそれは外出して免疫系改善の為にアルコールを飲みなさいという勧めではありません。けれども夕食の時の一杯のワインは、心臓血管だけでなく、身体全体の健康の改善に役立っているようです。
 適度な飲酒と免疫系との関係は、これからさらに突っ込んだ研究が必要でしょう。