ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

危険な日本のナショナリズム

 「神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです」(テモテ第一2:5)。
 2013年12月26日の安倍首相の靖国参拝は、世界中の報道機関の注目するところとなりましたが、ニューヨークタイムズも田淵広子氏がその事を報じていました。
 しかしそれに留まらず、さらに社説で上記の題のもと、この安倍靖国参拝問題を掘り下げていました。
 12月26日安倍首相が靖国神社を参拝した後すぐ、中国と韓国がその動きを強く批判しましたが、それは米国も同じでした。その訪問は既に中国や韓国との緊張関係をさらに悪化させるでしょう。その神社から帝国主義日本の侵略戦争と植民地化が見えてくるからです。ですから米国大使館はその緊張を増幅させる行為に対して、「失望した」と述べたのです。
 かの讀賣新聞の社説でも、中韓の批判は当たらないと退けたものの、この米国の失望声明と、先のケリー国務長官ヘーゲル国防長官による千鳥ヶ淵戦没者墓苑献花を顧みて、「A級戦犯」が合祀されている靖国より、「無宗教の国立追悼施設の建立案を軸に誰もがわだかまりなく参拝できる方策を検討すべきである」と提言していました。昭和天皇でさえ、靖国参拝を拒否して来たのですから。

 中国・韓国両国は安倍首相が昨年その職務に就いてから、東シナ海領域問題、従軍慰安婦問題等々を通して露見したその右翼軍事主義的な態度を見て、首脳会談を拒否し続けて来ました。ですからニューヨークタイムズは安倍首相が平和憲法を改正して、日本が再び戦争に出て意図を持っている事に懸念を表明し、再度昭和天皇平和憲法保持の表明を引用しつつ、最後にこう述べています。「もし歴史が問題だと言うなら、中国と韓国の指導者たちは東京との同盟を見い出し、安倍氏と会って対峙し、交渉し、問題を解決すべきである。それを拒めば安倍氏にやりたい事をやらせる認可を与えるようなものである。でも日本の軍事冒険家たちはアメリカの支持がなければやって行けない。米国は安倍首相の議題がその地域の利害ではない事を明確にする必要がある。アジアで必要な事は、国家間の信頼関係で、安倍首相の行動はその信頼関係を台無しにした」。
 言い換えると、「アメリカ政府は安倍首相の方針を支持しないという考えを明確に打ち出すべき」だと或るサイトにありました。ニューヨークタイムズ社説は、米国政府が「失望」だけでなく、安倍首相の中韓関係破壊に対して、もっと突っ込んだ執り成し、又は介入を行うべきだというメッセ―ジかもしれません。
 ただそこは人間のやる事、仲介者の立場がうまく発揮しえない事もあります。上記主イエス・キリストのような、スーパーマンの出現が待たれます。