ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

黒チョコが健康によい正しい理由:飢えた腸の細菌よありがとう

 「私は知った。人は生きている間に喜び楽しむほか何も良いことがないのを。 また、人がみな、食べたり飲んだりし、すべての労苦の中にしあわせを見いだすこともまた神の賜物であることを」(伝道3:12−13)。
 2014年3月18日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文が紹介されていました。こうした話題は過去ログでも触れましたが、今回のも新たな視点からの研究成果の一つだと思います。
画像はこのサイトから借用。
 今回研究結果を発表したのはルイジアナ州立大学のメアリー・ムーア氏と、ジョン・フィンリー氏を主体とする研究チームです。
 研究そのものは、インビトロ(=人工的に作られた環境の中)で行われました。即ち人工腸管を用いてのものでした。彼らはそこに善玉菌であるビヒダス菌、乳酸菌といったものと、悪玉菌であるクロストリジウムや或る種の大腸菌を入れ、さらに黒チョコと消化出来ない物質を加えました。既に悪玉菌は腸で食べ物のカスを食べて悪い作用をもたらし、炎症と関係している事が分かっています。腐敗したガスを大量に生み出して腹部を膨満させ、下痢や便秘の原因となります。ひどい場合腸閉塞を起こします。私は1976年に食道裂傷で胃を全摘した為、腸内細菌の様相が全く変わり、悪玉菌ばかり増殖したので、消化不良で腹部膨満を何度も起こし、排出を我慢した為に3回ほど重い腸閉塞になり、さらなる手術を行う羽目に陥りました。
 それから20年以上して腸内細菌の研究が活発になり、特に善玉菌であるビヒダス菌の効用が宣伝されるようになりました。それで毎日ビヒダスヨーグルトを飲み、数年して悪玉菌を凌駕する事が出来ました。胃のある健康な人と同じ状態になりました。
 今回の研究では、その善玉菌、特にビヒダス菌や乳酸菌が、腸に来た黒チョコを好物として「むさぼる」事が分かりました。
 黒チョコ(カカオマス)の成分はポリフェノールのポリマー【高分子化合物】で、そのままでは消化吸収されにくいのですが、それをなんと善玉菌が食べる事によって発酵させ、分子量の小さな「短鎖脂肪酸=酢酸、プロピオン酸、酪酸等」に変えるそうです。するとそれらには炎症を抑える作用がある為、腸から吸収されると、体内で心臓血管組織の炎症を減らし、長期にわたり発作の危険を少なくするという事です。フィンリー氏によれば、この仕組みは初めて解明されたもので、私たちにとって良い知らせとなるでしょう。心臓疾患には関係ないけれど、腸が弱いという人にも朗報でしょう。なぜなら黒チョクを多く摂る事で、ビヒダス菌など善玉菌が増えるので、快適な腸内環境が醸成されるからです。
 或るサイトにありましたが、私たちがおやつとして黒チョコを食べると、今度は腸内善玉菌も“おやつ”として黒チョコを享受する事になります。さらに研究が進めば、より多くの効用が発見される事でしょう。
 間違ってミルクチョコを食べる事のないように。