ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

目に見えないものを目に見えるものへ

 「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」(へブル11:1)
 4月20日は今年の復活祭(イースター)の日で、イエス・キリストが十字架で私たちの罪の為に死んで、埋葬され、三日目に甦られたという事を記念する記念礼拝の日でした。いまだかつて死んだ人がよみがえる事はありませんでした。しかし救い主イエス・キリストは甦り、弟子たちの前に姿を現されました。そしてその事実を証し、昇天されました。今を生きる私たちは、その事実を実際にはまだ見ていませんが、聖書の言葉から信仰により確信し、死んでもいつかキリストと同じように甦る事を信じて天に召されて行きます。
 4月19日の東京新聞夕刊では、「放射線を撮る」という見出しで、私たちには全く見えないけれど実在する放射線を体内に取り込んだ、福島飯館村キビタキという鳥の被ばく写真を載せていました。
 翌20日の朝刊ではやはり飯館村で採取されたモミジの放射線写真と、浪江町の幼稚園で発見された長靴の放射線写真を載せていました。こうした放射線像展」が、4月23日から28日まで、東京都品川区上大崎2−9−25の「ギャラリー・やさしい予感」で開催される記事が載っていました。目黒駅から徒歩5分のところにあります。http://www.yokan.info/ 左画像の2階がギャラリー。
 懐具合の淋しい私ですが、反原発を標榜している以上是が非でもと思い、4月24日にそこを訪問しました。

 この放射線像展は写真家の加賀谷雅道氏が、「音もなく、臭いもなく、目にも見えない放射能」を、オートラジオグラフ(放射線像)という手法を用いて、放射能の可視化を行い、それをオートラジオグラフ(放射線写真)にしました。東大名誉教授の森敏氏が協力しました。
 この小さなギャラリーの1階はコーヒーなどを含む軽食が出来、2階が展示場になっています。まずそこに被写体から放出される放射線を撮影する技法の説明を記したものと、加賀谷氏の挨拶と作成の意図を記したものが掲げられていました。


 そして展示室です。ここには飯館村浪江町つくば市などで集めたモミジ、アジサイ、つくし、きのこ、ヘビ、鯉、鳶の羽、ネズミ、軍手、鋏、通気口フイルター、長靴など、二十数点の放射線写真が展示されています。

 これらの写真では被写体の被ばくの様子が、放射性物質の付着・蓄積の黒い点や影となって写っており、被ばく量が多い程、元の形がはっきり分かるそうです。そしてその被写体から放出される放射線を、ベクレル/キログラムとβ線のCPM(ガイガーカウンターが1分間に幾つのβ線をカウントしたかの回数を表した単位)の2つの数値を添えて説明しています。
 例えば新聞にも載ったモミジですが、放射線写真の下に、採取したもみじと説明図(ブログでは右)が配置されています。


 この右画像を拡大してその説明を見ますと分かりますが、飯館村で2011年11月採取したモミジの枝が特に黒いのは、大量の外部被ばく(70074ベクレル)によるもので、当時無かった葉に付着した黒点は枝からの放射能による内部被爆(58872ベクレル)になります。


 最後に2012年12月茨城県つくば市の一戸建ての家の寝室(左)リビング(中)キッチン(右)の放射性セシウム侵入の状況です。通気口フィルターはほとんど用をなさず、それぞれ5778ベクレル、12919ベクレル、13757ベクレルと記録されています(*目安として農水省は食品の放射性セシウムの基準値を1キログラムあたり100ベクレルとしています)。つくば市は東京からそう遠くありません。東京の汚染が今もひどい事は推して知るべしです。
 こうした放射線像はhttp://www.autoradiograph.org/からもスライドショーとして見る事が出来ます。また森敏さんの4月20日のブログ(http://moribin.blog114.fc2.com/)でも、展示されていた軍手の汚染像が見られます。
 目黒から徒歩約5分、東京周辺にお住まいの方は必見だと考えます。こんな奇異な企画をされた加賀谷氏と、ギャラリー「やさしい予感」の店主に感謝!