ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ほぼ20人の患者が致命的な脳病にさらされている

 「すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです」(コリント第一15:22) 
 *これは霊的な事柄です。アダムの罪が全ての人に「感染」し、その結果として私たちは皆死ぬという事です。
 2014年2月11日のワシントンポストサイトで、上記の題の事件が報じられていました。
 ノースカロライナ州ウインストンセーラムにある医療センターで、神経疾患のある18人の患者に対して、外科手術が行われましたが、その執刀医はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)検査で陽性と出た或る患者に外科器具を使用した後、十分殺菌せず、次の患者にも同じものを用いてしまいました。その為18人はCJD感染の脅威にさらされています。ネットで調べてみますと、こうした外科手術用器具は、4種類以上の方法で消毒・滅菌されるそうですが、その感染力を低下させることは出来ないと言われています。

 この外科器具を介してのクロイツフェルト・ヤコブ病は、医原性CJDと呼ばれ、異常プリオンに汚染された医療器具の使用等、医療行為を原因とするものです。
 改めてクロイツフェルト・ヤコブ病とは何かという事になると、厚生労働省のホームページに詳しく、また他のサイトにもいろいろ説明が載っています。かいつまんで述べてみますと、まず異常プリオンとは人間の第20番染色体に存在するプリオン遺伝子の産生するプリオン蛋白が異常化したもので、感染性を持つタンパク粒子です。この異常プリオンタンパク質が脳などに蓄積して引き起こす、神経細胞変性による致死性疾患を、広くプリオン病と呼びますが、その中にクロイツフェルト・ヤコブ病も含まれています。また牛の場合は海綿状脳症(BSE)と呼ばれています。
 人間では世界中で100万人に1人という割合で発症するそうですが、そのほとんどが「孤発性CJD」というタイプのものです。医原性のものは「獲得性CJD」というものに含まれます。
 一方BSE罹患牛由来の食品の経口摂取によって、牛からヒトに伝播した場合も広く獲得性CJDと呼ばれ、狭義には変異型CJDと呼ばれています。2005年日本で初めて発見されました。
 様々なタイプのクロイツフェルト・ヤコブ病があるものの、この病の潜伏期は1〜30年にまでわたり、一度発症してしまうと、1年〜2年で全身衰弱・呼吸不全・肺炎などにより確実に死亡します。現在有効な治療法がないからです。
 ですから明るみに出たノースカロライナ州の18人の患者は、一生死の恐怖と戦わなければならない羽目に陥りました。
 ところで日本では現在アルツハイマー病が急激に増えていますが、その患者が死亡した後解剖してみたら、実はクロイツフェルト・ヤコブ病だったという事例が増えそうです。私が手術を受けた1970〜80年代では、外科医がメスをよく消毒しなかった為、C型肝炎がこのメスで発症する医原性事故が多発していました。ですから脳の外科手術ではその道具の管理がすごく大切になって来ると思います。アルツハイマーでさえ手術前に確認出来ず、執刀した際メスに異常プリオンタンパク質が付着する事も起こり得るからです。ただそうした手術そのものはごく僅かでしょう。
 一方BSEにかかっている牛がいる米国ですが、日本は輸入を認める米国産の対象を牛の月齢で20ヵ月以下から30ヵ月以下に広げたことで、その牛肉輸入41%増という記事が朝日や東京新聞にありました。これからの罹患にも注意が必要になりそうです。米国産は食べないのが賢明です。上記外科器具による感染と同様、BSE除去で用いた刀や器具からの感染が絶対無いとは言えないからです。最初の事例から約10年経過したのに、症例が少ない為人々はもう忘れかけています!