ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

化学元素臭素が人間や他の動物たちの生命にとって不可欠である事を研究者たちは発見した

 「神である【主】は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった」(創世2:7)。
 2014年6月5日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文が紹介されていました。
 発表したのはヴァンダービルト大学医療センター(テネシー州)の研究者たちです。雑誌セルにその要約が載っていました(http://www.cell.com/cell/abstract/S0092-8674(14)00598-4)。文中の図もそこから拝借し、私が一部邦訳しました。
 これまで天然の元素は92種類、そのうち人体に必須のものは27種類(主要元素12種類+微量元素15種類)として知られていました(*ネットで調べると、必ずしも27とはなっていません)。
 研究者たちは今、それに28番目のものとして、臭素元素記号 Br)を確定しました。それは全ての動物に当て嵌まるものです。ビリー・ハドソン博士は「臭素がなければ、動物はいません。発見したのはその事です」と言っています。
 コラーゲンというたんぱく質があります。それは体内で真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成しており、人間では全タンパク質のほぼ30パーセントを占めている大切なものです。さらにそのコラーゲンを分類すると、コラーゲン4というものがあります。それは非線維性のもので、「基底膜を構成する主成分であり、網目状のネットワークを形成し、基底膜の骨格構造を支えている。基底膜は上皮組織の裏打ち構造で、上皮細胞の足場になる」とウイキペデイアにあります。図も参照。
 このコラーゲン4では、2009年に硫黄原子(S)と窒素原子(N)の間の二重結合となるスルフィルイミン結合が発見されていました。研究者たちはこの結合がどのようにして形成されるのかを追求しました。
 2012年にそれは酵素ペルオキシダシンである事が分かりました。
 2014年研究者たちは、そこに臭化物イオンが補助因子として関与している事を突き止めました。それがあって初めてスルフィルイミン結合がなされます。逆にこの補助因子がないと、人間では病気が起こり、ミバエでの実験では全て死にました。
 こうして臭素が動物に必須の元素である事が分かりました。『元素111の新知識』(2001年発行)には、「哺乳動物では、臭素を含む酵素やタンパク質は知られていない」と書かれていますが、今それが書き換えられたと言えます。強烈な不快臭を持ち、毒性が強いと言われる臭素が、微量では人体にとって不可欠で、土壌にも存在する事は、冒頭聖書箇所の神のみわざを暗示させます。