ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

沖縄県名護市辺野古への普天間飛行場の移転と環境破壊

 「神は、海の巨獣と、種類にしたがって、水に群がりうごめくすべての生き物と、種類にしたがって、翼のあるすべての鳥を創造された」(創世1:21)。
 2014年8月17日、東京新聞の伝えるところでは、政府当局は米軍の普天間飛行場の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立てに向けて、海底調査の為のボーリング調査用の台船を海上に設置しました。

画像はhttp://jcc.jp/sp/jikenよりお借りしました。
 東京新聞記事では、この時「辺野古東方約五キロの沖合で‥絶滅の恐れが極めて高いジュゴンと見られる海獣の姿を…ヘリコプターかで上空から確認した…海面近くに浮かんだり、沈んだりを繰り返した」と書かれていました。
画像はウイキペデイアより。
 実はこのジュゴンという海獣、邦訳聖書では出エジプト25:4で初めて出て来ます。おそらく創造の時以来ずっと海で生息していたのでしょう。私たちは「じゅごん」というひらがなで覚えていますが、改めて辞書で調べてみました。そのヘブル語は14カ所で出て来ますが、単語は全てターハシュです。何らかの動物の皮を指していますが、英米の聖書で「じゅごん」というのはありません。イルカ、ヤギなどですが、権威ある欽定訳では「ネズミイルカ」(badger)となっています。従って、この言葉は、出エジプト記の荒野で使われているので、まずジュゴンではなく、ヤギの皮あたりが妥当です。天幕の覆いや靴などの為に使われています。
 一方この辺野古沿岸で見られたのは、紛れもなくジュゴンでしょう。ウイキペデイアによると、沖縄やオーストラリアに生息するそうですが、日本哺乳類学会では既に絶滅危惧種と指定しています。アマモなどの海藻を食べていますが、藻場が亡くなれば絶滅します。当然辺野古の沿岸を埋め立てれば、そこにはいなくなるでしょう。それは沖縄を生態系を破壊する野蛮なもくろみです。
 東京新聞によれば、2004年このボーリング調査は、市民などの激しい抵抗で中止に追い込まれました。
 従って今回の台船の設置は、仲井真知事や防衛庁などの並々ならぬ決意が見られ、反対する沖縄県民との間の対立は、まさに深刻さを増しています。実際台船の周辺では、抗議のカヌーの男性を取り押さえた海上保安庁の職員が暴行を加え、この男性は怪我をしました。過剰警備もよいところです。
 8月18日の琉球新報社説は、こうした強硬措置を「掘削作業に着手 もはや『恐怖政治』だ 蛮行中止し民意を問え」と、安倍政権を激しく非難しています。続けて「日本が民主主義国であるなら直ちに作業を止め、11月の知事選で民意を問うべきだ」としています。
 私たちもその動向に注意を向けたいものです。