ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

小渕ロボット

 「 神である【主】は、その土地から、見るからに好ましく食べるのに良いすべての木を生えさせた。園の中央には、いのちの木、それから善悪の知識の木を生えさせた」(創世2:9)。
 神は人間(アダムとエバ)を創造して、エデンの園の中に置いたのですが、その時園に「いのちの木」と「善悪の知識の木」も植えられました。この善悪の知識の木とは、何が良い事であり、何が悪い事であるのかを知る木を意味し、神のみがご存じでした。一方人間は当初無垢な者として造られ、いのちの木の実を食べて永遠に生きるよう計画されていました。従って人間はエデンの豊かな木々の下、自由に神との交わりを持って生きる筈でした。しかし神は善悪の知識の木の実だけは食べてはならないと命じられました。このたった一つの神のご命令に二人は違反しました。それが罪で、その結果人間は必ず死ぬ者となりました。人間は自由な選択の意志も備えて造られ、ただ神に盲従するだけのロボット、操り人形(=傀儡)ではありませんでした。ゆえに彼らは自由意志で善悪の知識の木の実を選びました。その結果彼らは神のようになり、自分自身を神とする自己中心的で高慢な者になりました。
 そこから一気に現代まで飛びます。9月3日内閣総理大臣安倍晋三改造内閣を発足させ、5人の女性閣僚を入閣させました。それにより安倍内閣の支持率は、報道各社で異なるものの、数ポイント上がりました。それは特に女性の支持率が回復したからだという事です。単にその数が多いというだけで「増えてよかったね」などとほめる、駒澤大学の山口浩氏のような人もいます。
 しかし反原発を標榜する東京新聞は9月5日、経産省小渕優子大臣に焦点を当てて、インタビューを試みました。
 −原発の再稼働をどのように進めるのか。
 「安全を最優先しつつ、原子力規制委員会の新規制基準に適合すると認められた場合には再稼働を進めていく…」。
 −使用済み核燃料の処分場が決まらないまま、再稼働するのは無責任では。
 「最終処分場の問題は原発の再稼働にはかかわらない課題だ…速やかに進めたい」。
 次いで9月8日の朝刊では「七日、就任後初めて東京電力福島第一原発を視察し、廃炉や汚染水対策の作業に当たる東電社員らを『皆さんの献身的な作業で一歩ずつ前進している』と激励した…視察後、汚染水対策に関し『個別のトラブルは発生しているが、全体はコントロールされている』と感想を述べた」とあります。
 これらの発言、どこかで見かけました。そう安倍首相が繰り返し言っている事と同じです。また原発を推進する経産省の意向を忠実に反映させています。故に経産省のトップとして、彼女はまさに傀儡なのです。

 小渕優子40歳、元内閣総理小渕恵三の娘です。子どもが2人います。そこでもう一つ東京新聞インタビューから。
 −二児の母親として、事故を経験した日本で原発を維持することを個人的にどう思うか。
 「個人的な見解は控える」。
 ここにも傀儡の本質が見えています。あの原発事故を目撃した者の一人として、彼女に善悪の知識が無いとは絶対言わせません。むしろ原発の持つ「悪」を、二児の母として不安と共に、いやというほど思い知らされた筈です。その見解を控える。自由な発言を自己規制しています。福島で今も苦しむ被災者たちの、いや私たちもそうですが、共通の認識である、あのトラブル続きの現場で、汚染水問題はコントロールされていると、ぬけぬけと言い放つ。人間の顔をしていません。まさにモノ言わぬロボットです。
 神はアダムとエバに、ご自身への従順を求められました。それはかえって自由な交わりの為でした。しかし小渕の場合、立場は逆転です。経産省への、そして安倍首相への盲目の隷従です。罪を犯したアダムとエバは死を宣告され、楽園を追放されました。同じように小渕優子も、原発のイロハも勉強しないで、無知蒙昧にも盲従しています。経産省の楽園を追放されない為です。しかしそれによって、私に言わせれば、彼女は人間的には死んだ者となりました。つまりロボットです。
 こんな恐ろしい傀儡を抱える安倍政権、もう末期的症状ではありませんか!