ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

このカレーのスパイスは脳自体を癒すかも知れない

 「香油と香料は心を喜ばせ、友の慰めはたましいを力づける」(箴言27:9)。
 2014年9月28日タイム誌電子版に、上記の題で短い論文紹介がありました。
 ここでカレーのスパイスとは、ウコンに含まれる芳香ターメロンという成分を指しています。
画像はhttp://www.gourmetbiz.net/2181/からお借りしました。
 発表したのは、ドイツのユーリッヒ神経医学研究所の研究チームです。彼らはウコン(カレー粉に使われる秋ウコンの事で、ウイキペデイアによると「ショウガ科ウコン属の多年草」)に含まれる芳香ターメロンという化合物をラットに注射してみました。右画像がウコンです。ウイキペデイアより。

 タイム誌は簡潔に「神経細胞の成長と関わりのある脳の部分における活動が増加した」とだけ記述しているので、他のサイトも参照してみました。するとこの研究での神経細胞は正確には神経幹細胞の事で、本来は胎児の脳に存在し、神経細胞になるものですが、成体にも存在する事が分かっていました。彼らはそこに焦点を合わせ、注射後PET(陽電子放出断層撮影法)によって観察したところ、脳室下帯及び海馬(=そこで神経幹細胞から神経細胞が生み出される)の領域が拡張している事を発見しました。それはとりもなおさず芳香ターメロンが脳神経を増殖させる事を意味します。
 そうするとそれは神経変性疾患(老人性痴呆疾患であるアルツハイマー病など)を自己回復させるのに役立つ、という推測が成り立ちます。或る条件下で、実に80パーセントも増殖させるのですから。
 チームの一人マリア・アデル・ルガー博士は、芳香ターメロンによる幹細胞の効力が高まれば、脳の修復を促進する事が可能になると期待しています。実験はまだラット段階ですが。
 既に同じウコンの成分であるクルクミンは、抗がん作用、抗酸化作用、抗炎症作用がある事が判明しています。
 それを考えると、カレーを積極的に食べる事が認知症予防に役立ち、がんにもなりにくいという大きな効果を生み出しそうです。