ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

億万長者についての5つの謎

 「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた」(ルカ16:19)。
 2014年9月26日のワシントンポストサイトに、上記の題の記事がありました。
 米国の億万長者については、その信条、仕事、影響力について、誤解が多くあると言います。それらのうちから5つの事柄が論じられています。
左画像はマーク・ザッカーバーグ
億万長者は選挙を金で買い、国政を変える事が出来る。
 例えばカジノ王シェルドン・アデルソンは、2012年の大統領選で9,800万ドルを費やし、コーク兄弟は2014年の選挙で共和党が上院を制する為に、2億9,000万ドルを費やしたと言われています。
 しかし金と政治権力はいつでも等しいわけではありません。むしろ選挙での失敗が多くあります。2012年の選挙ではオバマが勝利し、包括的移民改革法案の通過説得に乗り出したマイケル・ブルームバーグ、 メディア王ルパート・マードックフェイスブックマーク・ザッカーバーグらは失敗しました。ジェフ・ベゾスらはむしろ州や地方レベルで、公的年金制度改革、同性愛婚、マリファナの法制化などに力を入れています。
ほとんどの億万長者が保守的で、反税、小さな政府の提唱者である。
 多くの目立つ億万長者は自由市場を唱える保守主義者ですが、その中でジェームス・シモンズ(ヘッジファンドマネージアー)やジェフリー・カッテンバーク(ドリームワークスCEO)は、オバマ大統領再選の時支持を表明しましたし、米国著名の投資家ウオーレン・バフェットは自分の秘書より高い税を課せられるべきだと言いました(彼はウォール街を占拠せよ運動、富裕層の増税を支持しました)。
ほとんどの億万長者はその財産を相続している。
 或る業界紙によると、億万長者の65パーセントが自力で出世しています。スティーブ・ジョブスやマーク・アンドリーセン(ソフトウエア開発者)は、中産階級出身でした。
億万長者が大切にしている事と言ったら、金儲けだけである。
 ジョージ・ソロスは投資家ですが、また慈善事業家としても知られています。「現在、彼の得た大金の大半は、途上国と新興国の社会が『開かれた社会』になるために使われている」(ウイキペディア)。シェルドン・アデルソンは、カジノ王として知られていますが、また慈善事業家としても有名なんだそうです。ほぼ10パーセントの億万長者が、その資産の半分以上を慈善事業の為に捧げる誓約をしています。
億万長者になる最上のやり方は、ウオール・ストリートで働く事である。
 フェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグは、ハーヴァード大学在学中に、フェイスブックを立ち上げました。ほぼ42パーセントの若い億万長者は、技術系企業でその富を得ています。
*確かに億万長者に対する、私たち庶民(貧民)の偏見は多少あるのでしょうが、だいたいこの5つの範疇に彼らは収まるでしょう。彼らの大半からのトリクル・ダウンなど、期待すべくもありません。