ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

『21世紀の資本主義』の業績に対するフランス最高の賞をトーマ・ピケッテイは拒否した

 「そのかしらたちはわいろを取ってさばき、その祭司たちは代金を取って教え、その預言者たちは金を取って占いをする。しかもなお、彼らは【主】に寄りかかって、『【主】は私たちの中におられるではないか。わざわいは私たちの上にかかって来ない』と言う」(ミカ3:11)。
 2015年1月1日のハフポストサイトに、「トーマ・ピケッテイ、大きな賞を拒否し、政府は誰が名誉を与えられるべきか決めるべきではないと言った」という題で、最近のフランスのトピックを伝えていました。
 ピケッティ氏が『21世紀の資本論』を書いて、センセーションを起こしている事は、昨年SPYBOYさんなどを通して知りました。
 氏は拠点をパリの経済学校に置いている為、今度フランスはこの大著に対して、フランス最高の勲章であるレジオンドヌール、フルネームを日本語にすると「名誉軍団国家勲章」を授与する事を決定しました。

 それを在日フランス大使館サイトで見ると(画像も)、「この勲章はナポレオン・ボナパルトによって1802年の5月19日に創設されたものであり、平時戦時に軍人や文化・科学・産業・商業・創作活動などの分野における民間人の『卓越した功績』を表彰することを目的としています」とありました。ちなみにレジオンは英語ではレギオンで、聖書にも出て来ますが、意味は「ローマ軍の歩兵・騎兵を含めた一軍団」という事です。
 ピケッテイ氏は続けて、「政府関係者はフランスやヨーロッパの復興の為に専念した方が良い」と、きっぱり言いました。
 この勲章を授与するのは仏大統領のオランドです。彼は2014年から企業を優遇する政策に転じましたが、就任以来フランスの経済は低迷しており、彼の支持率は歴代大統領の中で最低とウイキペデイアにありました。
 ですから所得の不平等を痛烈に批判し、累進課税を提唱しているピケッテイ氏が、受賞を拒否したのは当然の事です。
 この本はフランス語で書かれ、英訳が既に出ていましたが、やっと山形浩生氏らの翻訳により、みすず書房から5940円で出たそうです。
 ところでこの山形浩生氏ですが、駿台予備校で元東大全共闘議長山本義隆氏から物理の授業を受け、東大都市工学科(iireiさんと同じ)に行った人です。しかし福島原発を巡り山本氏が『福島の原発事故をめぐって―― いくつか学び考えたこと』を出し、朝日新聞が書評を山形氏に依頼したところ、「買って読む価値はない」と書いていたので、頭に来た私はiireiさんにどんな人か問うた事があります。私はこの書評、福島の人々に対する侮辱であり、到底看過できないものと考えているので、ピケッテイ氏の思想と到底合いそうもない山形氏らによるこの翻訳本は、金輪際読まないと決めています。出来たら暇な時に英語版で読みたいものです。