ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ミツバチは花の蜜を含んだ殺虫剤で捕獲されるのか

 「わが子よ。蜜を食べよ。それはおいしい。蜂の巣の蜜はあなたの口に甘い」(箴言24:13)。
 2015年4月23日のサイエンスデイリサイトに、上記の題の論文が紹介されていました。
画像はサイトから借用。
 ミツバチは花の蜜を含んだ一般的な殺虫剤に惹かれます。ニューキャッスル大学とトリニティ大学ダブリン校の科学者たちが発見しました。それはミツバチが高レベルの殺虫剤に曝される機会を増やすでしょう。
 以前の研究ではこの類のものに曝されたミツバチの場合、健康状態に影響を与える事が示されていました。ネイチャー誌に発表された今度の研究では、淡黄色の尾を持つマルハナバチとミツバチは、最もありふれた使用がされている三種のネオニコチノイド系殺虫剤の味が分からず、従ってそれを避ける事が出来ませんでした。実際それらのハチは殺虫剤を含んだ食べ物への好みを示しました。それらのハチに砂糖水、ネオニコチノイドを含んだ砂糖水を選ばせると、ネオニコチノイドを含んだほうを選択しました。
 実験室レベルでの研究ではまた、マルハナバチのほうがミツバチよりも殺虫剤を含んだ食べ物を多く食べました。ですから比較的高い量の毒素に曝されました。
 ミツバチと他の花粉媒介昆虫は、作物収量を増やすのに大切です。その価値は世界的に見ると、毎年少なくも1530億ポンド(*5月1日の1ポンドは187円)あると見積もられています。ハチは作物に授粉する時、花蜜と花粉にある殺虫剤に曝されます。幾つかの論争のある研究によると、ネオニコチノイドはハチの採餌活動と群体の健康に悪影響を与える事が示されています。その結果ハチと他の授粉媒介者に対するネオニコチノイドの影響について、社会的関心は高まっています。2013年4月、欧州連合は開花期の作物に対するネオニコチノイド系殺虫剤の使用の一時的な禁止を採択しました。一方さらなる科学的・技術的証拠も集められました。
 ゲラルデイン・ライト教授は、ニューキャッスル大学神経科学研究所では、その研究の第一線の科学者ですが、「ハチは食べ物の中のネオニコチノイドの味を見分ける事が出来ません。ですからこうした殺虫剤を避ける事が出来ないのです」と言っています。それはハチが汚染された花の蜜を食べる時、中毒を受ける危険にさらされる事を意味します。「さらに悪い事には、私たちは今ハチが殺虫剤に汚染された食べ物を、好んで食べるという証拠を持っています。ネオニコチノイドは人間の脳内でニコチンの影響を受けるのと同じ仕組みを、ハチの脳で狙いにしています。ハチがネオニコチノイドを含む食べ物への好みを示すという事実は心配です。ニコチンと同じように、ネオニコチノイドが麻薬のように振る舞い、こうした物質を含む食品をさらに満足感のあるようにしてしまう事を示しています。
 「もし採餌するハチが、ネオニコチノイドを含む花の蜜採集を好むとすれば、それはハチの群体全体に、またハチの個体数に悪影響を及ぼすでしょう」と、トリニティ大学ダブリン校の自然科学科植物学の教授で、主要な調査者であるジェーン・スタウト氏は言っています。「私たちの発見は、ネオニコチノイド系殺虫剤の使われている農地で、たとえハチの為に代わりの食物源が備えられても、ハチはネオニコチノイドに汚染された作物を探し回るという事を示唆しています。ネオニコチノイドは又、農作物の隣りで生育する野草にも最後には行く事が出来るので、それはハチの食べ物としては、以前考えられていたよりもっと広く普及して行くでしょう」。
*ミツバチの大量死の原因はネオニコチノイドの為と以前から言われていましたが、今回の研究では人間の勝手な悪知恵で、さらにハチの被害が広がるという危機的な状態を示しました。「【主】は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった」(創世6:5)という事実は、殺虫剤だけでなく、原発辺野古問題等々、現代のあらゆる状況に適用出来ます。