ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

鉄腕アトムの復活

 「あなたがたは例祭の日、【主】の祭りの日には何をしようとするのか」(ホセア9:5)
 1月24日の福島民報を見てびっくりしました。福島県会津地方十七市町村で作る会津プロジェクト協議会なるものが、この地域に縁のある漫画家故手塚治虫氏にちなみ、スタンプラリー(=鉄道駅、道の駅、市内や観光地などある一定のテーマの中でスタンプを集める企画のことである。 集めたスタンプに応じて、プレゼントなどの特典が与えられる企画もある。 広域に多数の店舗を持つチェーン店や鉄道会社、旅行会社などが企画する他、地方都市の観光協会などが企画することも多い。ウイキペディア)を実施して、全国から旅行客を呼び込もうとする企画に取り組んでいるそうです。

 会津地方は福島第一原発放射能との関わりでは比較的被害の少なかったところで、国道6号が初めて原発中心地を右手に見る形で開通してから、南相馬市農家民宿に泊まった時、お米は地元南相馬風評被害で駄目なので、会津から取り寄せていると言われた事からも分かります。
 それでも豪雪地帯である会津地方は、風評被害などで、観光客の数は3・11以前よりも下回っているそうです。そこで協議会のアイデアで、広い支持層を持つ手塚氏の作品からキャラクターを選んで、スタンプラリーを行う事にしました。
 私の題は特に「鉄腕アトム」を掲げていますが、それはラーメンで有名な喜多方市が選定しました。他の市町村では西会津町がその鉄腕アトムから「ウラン」を選出しています。他には「ブラックジャック」や「火の鳥」など多彩です。
 私が引っかかったのは、特にこの鉄腕アトム(原子)とウランです。
 私はこの鉄腕アトムが人気漫画だった頃のファンでしたが(と言っても詳しく読んだわけではありません)、およそ5年前福島第一原子力発電所の事故があってからは、ネットにあった次のような記事から考え方が変わりました。
 「アトム(原子)は50年代初めに登場した漫画の主人公(妹はウランで、弟はコバルト)。その人気が高まった時期は、日本の世論が発電目的での原子力利用を受け入れていった時期と重なる。20世紀後半の50年間、特にアメリカと日本では、原子力が豊かな暮らしをもたらすという、ばら色の夢が語られた。アトムはその夢を体現し、推進する存在だった」(『Newsweek日本版』2011年7月21日号)。(http://blog.goo.ne.jp/nishidamimi/e/e7af8d6735ced22a2a2482d620857f81)にあり、借用させて頂きました。
 手塚氏が原子力をどう考えていたかは分かりません。しかし原子力推進の象徴としては、ぴったりだったからです。
 勿論その思考に反対する方々も多くいます。だから今回の会津地方のプロジェクト評議会も、同様の考え方なのでしょう。原発中心地域の被災者たちからは顰蹙の声も上がりそうですが、今のところそうした記事はありません。7〜8月にかけてのイベントなので、これから注目してゆきたいと思っています。
 今福島は復興に向けて、各地で独自の企画が多くあります。どこも真剣です。その中での手塚作品のキャラクターを選んでのイベントはどうなのか、もう少し知恵を絞って別の企画を出したほうが良かったのではないかという思いは、私の独りよがりなのでしょうか?