ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

福島市で熊が、勿来町では猿が出没

 「うなる雄獅子、襲いかかる熊、寄るべのない民を治める悪い支配者」(箴言28:15)。
画像はhttp://blogos.com/article/183805/からお借りしました。
 3・11で帰還困難となった区域では、多くの動物が無人と化した家屋に侵入するようになりました。その中で指示解除が既に実施されたか、来年にも解除という地域でも、一人暮らしの高齢の方々は、イノシシがやって来るとこわいと言っています。それほどイノシシの目撃者が多いそうです。
 9月19日の民報を見ると、福島大学の調査がそれを裏付けていました。そうした避難区域外の農地と比べると、区域内ではイノシシは約9倍も多かったそうです。他の動物アライグマ、タヌキ、ハクビシンなどを含めると、4〜5倍だそうです。人がいないから住処や餌(バッタやネズミ、植物では柿やゆず)が確保しやすくなったのです。
 こうした動物の跋扈に、福島大特認助教奥田氏は「帰還の妨げになる可能性もある」と危惧しています。
 私は福島に引っ越して来て、5月頃の新聞を読むと、既に熊が出没しているという情報が、連日と言ってよいほど出ていました。
 ところがこの11月頃もやはり同じ状況で、県庁のある福島市の中心部にも現れたそうです。かつて物件を探していた頃行ってみようと思っていた信夫山付近がそうですが、西のほうの飯坂でも結構見かけるそうです。
 今のところ襲撃され怪我をしたという情報がなくて幸いですが、これだけ頻繁に出没すると、いつか不意に出くわして負傷する事があるのではないかと思っています。
 ネットで検索すると、県野生動物調査専門官の溝口俊夫氏が熊の生態の専門家で、よくコメントしています。ブナの木の実が豊作かどうかが鍵を握っているようです。
 今年の11月頃都市部へ侵入して来ている熊の場合、「ブナの実の不作だ。東北地方ではブナの花のつき具合が著しく悪く、クマが食べる実は少ない。クマは市街地まで下り、カキやクリを求めて住宅の裏山までやってくる可能性がある」(朝日コムサイトより)そうです。
 一方5月頃の侵入は、昨年ブナの実が豊作で、たくさん子を産んで、その小熊が山から市街地に出て来たからという分析がありました。普通前者を想像しますが、こういう事例もあるのかと思いました。生態系を調べると面白いですね。でも他の県では負傷者も出ているので、笑っている場合ではないですが。
 さらに11月10日、私の住む勿来町に近い住宅街では、ニホンザルの目撃が相次いでいるという記事がありました。このサルは果樹や飼い犬の餌などを食い荒らしているようです。
 11月20日の礼拝あとの食卓の交わりでは、いわき市中央台に住む人から、やはりサルを目撃した人がいると聞きました。26日は福島市中心部でも目撃されたと報道にありました。野菜や果物を狙って来るので、本格的な家庭菜園を目指している私は心中穏やかではありません。
 我が家は既に1月に引っ越して来た頃、ハクビシンが以前いたと近所の方が教えてくれました。実際その糞とみられるものがありました。住み着いていなくてよかったです。
 野生動物に関しては、福島県全体で、第一原発事故が深く影を落としていると言えるのではないでしょうか。