ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

いわき市にある双葉町の関連施設

 「…あなたがたの地は荒れ果て、あなたがたの町々は廃墟となる」(レビ26:33)。
 2017年10月現在、福島県で住民でないと立ち入る事の出来ない町は双葉町大熊町です。
 いわき市に住んでいるので、国道6号で北上し、広野町楢葉町富岡町まではだいたい視察出来ます。しかしその北の大熊町双葉町は、部外者は絶対に入る事が出来ません。さらに北に進むと浪江町があり、南相馬市、相馬市まで車で行く事が出来ます。
 大熊町の国道沿いは小高い山になっていて周囲の状況は分からず、福島第一原発のゲートをチラッと見て、双葉町に入ります。そこからは国道の左右に家々は見えますが、まだゴーストタウンの状態です。
 そこで今回双葉町の事を考えてみました。帰還困難なのでホームページを見ると、役場の業務を7箇所に分散して行なっています。そのうち3つがいわき市にあります。
 1いわき事務所、2いわき南台連絡所、3教育委員会です。

左の写真が事務所です。東田町なので私の勿来町からすぐです。行ったのは土曜日だったので、人影はありませんでした。役場の事務所という事では、国道6号、56号、10号、20号などがあって、植田駅からも徒歩で行けるので、アクセスしやすいです。
 他に郡山支所、埼玉支所、つくば連絡所、南相馬連絡所がありますが、私が気軽に行けるのは、せいぜい南相馬まででしょう。

 9月16日の新聞を見ますと、「双葉町の復興拠点初認定 2022年春の避難解除目指す」という見出しの記事があります。今から5年後の避難解除です。
 JR常磐線双葉駅を中心にいろいろな区域がありますが、果たしてどうなるのでしょう。この色分けされた復興拠点は、町全体の1割に過ぎません。東西に長い双葉町のほとんどは、帰還困難のままになるでしょう。常磐線が双葉駅を通過し、全線開通になるのは2年後だそうです。
 国費で除染してこうした区域を創ると言いますが、そう簡単に線量は下がらないと思います(第一原発のある大熊町のほうが突出して線量は高いです)。10月17日現在双葉町で最も西に位置する石黒地区で、毎時2マイクロシーベルトです。測定地点としては一番高い値です。
 でも双葉町が計画したものを政府が認定する形になっているので、下がらなければ政府基準を見直せばよいという事になりそうです。ブログ仲間の方が紹介してくれた矢部宏治氏の『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を読むと、政府は帰還する住民の憲法に定める基本的人権より、自分たちで恣意的に決めたことが基準になるのですから。原発再稼動を進め、廃棄物を詰めたフレコンバッグが増えれば増えるほど、ますます空間放射線量は高くなる、と私は推測しています。
 すると避難先から11年経てあえて戻る人はますます少なくなるでしょう。もう避難先で定着している人が多いからです。原発事故は双葉町を消滅の瀬戸際まで追い込んでいます。その罪は重いです。