ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

いわき市小名浜は大きく変わるのか

 「彼らは昔の廃墟を建て直し、先の荒れ跡を復興し、廃墟の町々、代々の荒れ跡を一新する」〔イザヤ61:4)。
 2018年1月15日いわき市小名浜で、1969年に開業したタウンモール・リスボが閉店しました。


 小名浜は古くから漁業で栄え、リスポの前身「小名浜名店街」がオープンしてからは、この地区の暮らしを実に半世紀にわたって支えて来ました。40店舗ほどが2階建ての建物に存在し、私も友人に誘われて3回くらい行った事があります。それぞれ個性を持った庶民的な店が並んでいました。この広い土地は小名浜名店街組合が所有している為に強みがあったのでしょう。
 3・11東日本大震災が起きても、津波はここまで押し寄せる事なく、その翌日からずっと営業を続けて来たそうです。
 しかしこの町の特徴として道幅が狭く、迷路のような感じで入り組んでおり、信号が無いところでは良く知っている人で無い限り、出会いがしらの事故は起き易そうで、信号があっても長く、夕方は車が混み合います。
 リスポからすぐの海側には「アクアマリンふくしま」と呼ばれる巨大な水族館があり、ここを訪れる人が土産物を買う為に寄る「ら・ら・ミユウ」も存在します。但し行って分かりますが、新鮮な魚介類を始めどの商品も値段が高いです。それを知らない観光客だけが、気前良く財布をはたくといった感じです。その高額の理由は土地の人に言わせると、土地がリスポと違って県所有のものだからだそうです。
 この一角位だけ道路は広いのですが、国道6号、常磐道に出る為進むと、尻すぼみになります。私がこちらに来た時は、小名浜本町からアクラマリンに至る道路の拡張や整備の工事がずっと続いていました。やれば何十年も前からそれが出来たと地元の人は言いますが、こうした動きはごく最近になって来てからだそうです。
 水族館やラ・ラ・ミユウだけでは物足りない、中核となる巨大なショッピングモールが建造されてこそ、福島復興のシンボルになるという事で、これまで工事の為覆いのかかっていた巨大な建物が姿を現しました。

 イオンモールいわき小名浜がこの夏正式にオープンするそうです。この建物に近づくと、本当に巨大なのが分かります。そこに映画館やネットの情報でおよそ170店舗の店が入る予定になっています。
 しかし小名浜生まれで事情に詳しい人の話では、そこは県の土地で貸す形になるので、どうしても各商品は、ら・ら・ミユウと同じくかなり高くなるとの事です。
 一方で従業員確保の為、若い人たちの給与は、周辺よりアップするので、働く人はそちらに流れてしまうそうです。その分古くからの地元の店はどんどん潰れてしまいます。その象徴がリスポの閉店でしょう。
 イノベーションコーストという構想で、双葉郡の各市町村の、とりわけ津波被害を受けたところで、国を主体とする大きな建物がどんどん建てられています。
 でも果たしてそれが福島復興の為、本当に起爆剤となるのでしょうか?弱い立場の被災者が多数存在するのに。