ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

「福島 生きものの記録」シリーズ5〜追跡〜

 「目がありながら見えないのですか。耳がありながら聞こえないのですか。あなたがたは、覚えていないのですか」(マルコ8:18)。
 18年2月12日NPO法人いわき放射能市民測定室主催による講演会の最初に、上記題のドキュメンタリー映画が上映されました(群像舎岩崎雅典監督)。
 2014年4月25日「目に見えないものを目に見えるものへ」という題でブログを書きました。動植物、様々なものが、どれほど放射能で汚染されているのか、肉眼では全く分かりません。それを可視化した画像が東京のギャラリーで展示されているのを見て来ました。それから4年近くなります。
 今でも「たらちね」(https://tarachineiwaki.org/)では測定を続けています。福島に引っ越して来てその事を知りました。しかも自宅からそう遠くない所、ラッキーでした。
 この映画では測定と放射線像を作成している東大名誉教授森敏氏が登場しています。その最新の報告が以下のサイトで見られます(http://moribin.blog114.fc2.com/)。映画にも同様の画像がありました。
 森先生は放射能汚染された葉などを採取して丹念に画像を作っていますが、何とその外部被曝内部被曝が判断出来るそうです。原理は分かりませんけれども。
 いまだ帰還困難区域に指定されている双葉町の境で得られたツタの根や蔓のセシウム137の測定値は、キログラムあたり65,200〜65,300という驚愕すべき値でした(参考一般食物の国による基準値はキログラムあたり100ベクレル)。一般に進入出来ない所なので、道路境界線の石柱は国道6号沿いだと推定します。つまりメインな場所です。
 今年1月18日帰還困難区域の空間放射線量が新聞に載りました。規制委の発表では双葉町の路上毎時8.48マイクロシーベルトが最高だったとありました。私たちが通れる国道6号の北側左右、南側の南西地域(こちらは常磐道南相馬方面に行く時の右手)が特に高くなっています。常磐道のモニタリングでも高いです。
 でも規制委は環境省の外局であり、復興・帰還促進一色の国は、そうした民間の測定値など全く無視するでしょう。下左図はたらちねパンフレットより。

 そこで森氏をはじめ、たらちねのスタッフによる地道な測定の継続は貴重なものとなります。そのホームページの測定結果のサイトを見ると、今年1月では私の住むいわき市勿来町から近い田人町の土壌では、セシウム134,137の合計値は、キログラムあたり5,790ベクレルとなっています。大いに参考になります。