ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

安息日の意義

 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。しかし七日目は、あなたの神、【主】の安息である。あなたはどんな仕事もしてはならない。──あなたも、あなたの息子、娘、それにあなたの男奴隷や女奴隷、家畜、また、あなたの町囲みの中にいる在留異国人も──それは【主】が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、【主】は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された」(出エジプト20:8−11)。
 1週間に1回の休息日は、全てこの聖書個所から一目瞭然。主なる神が六日間で宇宙の全てを創造された。そして
七日目に休まれたからである。「神は第七日目に、なさっていたわざの完成を告げられた。すなわち第七日目に、なさっていたすべてのわざを休まれた」(創世2:2)。上記モーセの律法はそれを詳しく規定した。
 ユダヤ人たちは今も、その安息日を土曜に守っている。しかし私たちクリスチャンは「さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た」(マタイ28:1)とあるように、主イエス・キリストが甦られた週の初めの日(=日曜日)を、安息日として守っている。それでユダヤ教を信じるユダヤ教徒ユダヤ教から派生したイスラム教を信じるイスラム教徒(金曜日が休日)を除くと、概ね全世界が日曜日を休息の日として、全ての労働から解放され、休む日となっている。
 他の宗教や民族の慣習などはあまり知らないが、ユダヤ教徒に関しては、聖書に基づき頑なに安息日を守っている。「どんな仕事もしてはならない」とあるが、非常に極端なのである。私の教会の若い牧師は、近頃イスラエルを訪問したが、これもあれも労働のうちに入るのかと、随分戸惑ったそうである。
 では日本はどうなのか?労働基準法35条は「1.使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。2.前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。」と規定している。つまり例外として2項の変則週休制が適用される。そして休日は日曜日と特定していない。つまりキリスト教徒のように、日曜日を聖なる日として分けておく考え方を採用していない。これは信徒が人口の1パーセント以下の日本では当然なのか?だから使用者は信徒に対して、日曜出勤を強要させようとし、パワーハラスメントが起こる。
 日本の「社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)」(ネットの定義から)がパワハラで、労働者に限度を越えた労働をさせ、過労死に至らせた例は、既に高度成長期途上の私の時代から存在した。
 そうした事が背景にあったのか、2017年1月20日厚生労働省は「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」を発表した。1947年の基準法施行以来70年目にして、やっとこんな指針が出来たのである。
 労働者は胸をなでおろしたかもしれないが、福島県ではほぼ全ての労働者がつぶやいている、「日本で最低の賃金」というのが全国的に見られるとしたら、迂闊な判断は出来なくなった。
 その辺の実態に詳しい方、是非コメントして欲しい。