ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

原発輸出暗礁は朗報

 「私の敵は退くとき、つまずき、あなたの前で、ついえ去ります。あなたが私の正しい訴えを支持し、義の審判者として王座に着かれるからです」(詩9:3−4)。
 2018年5月、東芝は米国テキサス州で計画していた原発建設を中止し、撤退する事を表明した。原発が海外でもいかに巨額の損失をもたらすか、まざまざと見せつけられた感じだった。
 さらに三菱重工業もトルコでの原発建設が、当初の計画通りに行かなくなり、撤退するかどうか注目していたが、この12月遂に計画を断念し、撤退に向かうとあった。
 もっとある。東京新聞日立製作所も12月16日、英国での原発新設計画を凍結する、という事を伝えていた。
 かつては白物家電の代表企業と言われたこれらの大会社が、「揃い踏み」して原発輸出から手を引いた。
 原発はクリーンでコストも安いなんて大々的に宣伝しておきながら、いざ東電福島第一原発事故が生じると、廃炉を含めたその損失金額が莫大になる事も明らかになった。さらに膨大な数の人々に避難を余儀なくさせた責任の追求が、正規の裁判と共に、裁判によらない紛争解決手続き(=ADR)を通しても、次から次へとなされ、その補償額が天文学的になる事も分かった。かつては権威のあった会社が、全く地に落ちてしまったのである。
 だがそれ以上に東電の失墜を利用し、国内では儲からないが、海外に輸出すればペイするとソロバン勘定をして、いわば「漁夫の利」を得ようとした、上記大手の会社も信頼を大いに損ねた。
 原発の配管が将来の事故の危険性を孕んでいるのに、他国民の事など知ったこっちゃないと言う企業倫理観ゼロのこうした会社に、私たちは異議を唱え、或る人は行動し、或る人は祈り、義の審判者である神に廃炉を願い求めて来た。
 私はこうした海外への原発の輸出の撤退が、神のみこころに適い、一歩動かれたと信じる。同時にそれはあくまで原発を捨てようとしない安倍政権に対する、強力な鉄槌になったと信じる。
 その意味で、近頃暗いニュースが多い中、これらは朗報である。一緒に祝おうではないか。