ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

昔の有名な化学者は大抵信仰者だった

 「こうして、天と地とそのすべての万象が完成された。神は第七日目に、なさっていたわざの完成を告げられた。すなわち第七日目に、なさっていたすべてのわざを休まれた。神は第七日目を祝福し、この日を聖であるとされた。それは、その日に、神がなさっていたすべての創造のわざを休まれたからである」(創世2:1−3)。
 教会に有機化学を専攻し、その関係の会社に勤めている人が最近来られた。熱心に求道している。或るメッセージ(下記ヘブル1:3)の後、要約を書いたノートに「エントロピー」という言葉があった。なるほどなと思った。
 エントロピーは物理学のうちの熱力学で出て来る言葉で、相当難しい。私たち素人に理解出来る言い回しとしては「乱雑さの度合い」だろうか。だからエントロピー増大という場合、乱雑さが増す事を指す。全ての事象は自然のまま放置すると、乱雑さ(エントロピー)が増し、その逆は生じない。エネルギー(=仕事をする力)という言葉を使うなら、用いる事の出来るエネルギー量は、常に減少し続ける。もっと言えば宇宙という閉じた空間では、あらゆる事象を維持する為利用出来るエネルギーは、常に減少してゆく。摩擦による消耗を考えると分かる。また太陽を考えると、膨大なエネルギーを出すが、その大部分が利用出来ない熱エネルギーとなって、宇宙空間に散って行くという事でも分かる。これが熱力学の第二法則である。
 一方このエネルギーの形が変化しても、宇宙という閉じた空間でのエネルギーの総量は、常に一定に保たれる。物質は形が変わっても、その全質量は変わらない。この質量+エネルギー保存の法則を熱力学の第一法則と言う。それは19世紀に実験測定で確立したと言われる。
 それに貢献したのがジェイムス・ジュールである。「ジュールのエネルギー保存則は、熱力学第一法則の基礎を形作った。この法則はエネルギーが創られる事もなく、壊される事もなく、一つの形から別の形へと変わり得る事を述べている」(https://creation.com/james-joule)。
 このエネルギー保存則は聖書で次のように書かれている。
 ○ヘブル1:3「御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。」
 ○コロサイ1:17「御子は、万物よりも先に存在し、万物は御子にあって成り立っています」。
 また熱力学第二法則エントロピー増大則も、聖書で次のように書かれている。
 ○詩102:26「これらのものは滅びるでしょう。しかし、あなたはながらえられます。すべてのものは衣のようにすり切れます。あなたが着物のように取り替えられると、それらは変わってしまいます。」
 卓越した実験科学者ジュールは、ドルトンの法則で知られるジョン・ドルトンから教えを受けた。この師と弟子は敬虔なクリスチャンだった。ジュールの業績を目に留めたのが、ウイリアム・トムソン(ケルビン卿として知られる)であった。彼もクリスチャンだった。さらにはマイケル・ファラディも、ジョージ・ストークスもクリスチャンだった。クラーク・マックスウエルもそう。物理学や化学の大御所は皆クリスチャンだった事になる。
 ジュールは忍耐と謙遜で知られる誠実な信徒だった。神のみこころを追求し、それに従った。創造主としての神を毅然として認めていた。
 それでは神を信じない世の研究者たちはどうか。基本的に自己の誉れを求める。ノーベル賞本庶佑氏はそれプラス免疫学で、社会に貢献しがん患者に希望を持たせた。
 でも国立大学では競争的資金に汲々として、ますます自己中心、ジュールの時代のように、地道で神のみこころを求め、それに沿った研究で、輝かしい業績をあげた事など及びもつかない。
 それにしても、聖書に見られる神の全知全能は、測り知れないものがある。「エントロピー」とノートに記した人の神中心を切に求める。