唾液に含まれるアミラーゼと血糖の関係
2012年4月4日のサイエンスデイリサイト(http://www.sciencedaily.com/releases/2012/04/120404144115.htm)に、「唾液の酵素が血糖の制御を助けている」といった題の論文紹介がありました。米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるモネル(化学感覚研究)センターの栄養化学者アビゲイル・マンデル博士らによる研究です。栄養学ジャーナルに発表されました。
アミラーゼといえば、唾液や膵液に含まれている消化酵素で、食べ物のでんぷんをブドウ糖などの単糖類(これ以上加水分解されない糖)に分解するという事で良く知られています。
このでんぷんを多く含むのは、小麦、じゃがいも、トウモロコシ、米などで、いわゆるグリセミックス・インデックス(GI=血糖指数)の高いものです。
研究者たちはこの遺伝的に決定されている唾液中のアミラーゼの相違に影響を受ける血糖値の値を調べてみました。以前の研究では唾液中のアミラーゼの値が高い人は、口の中のでんぷんを速やかに分解するという事が分かっていましたが、今回の研究では、48人の健康な人々が、高いアミラーゼ群(HA)と低いアミラーゼ群(LH)に分けられ、トウモロコシでんぷんの溶液を飲んでもらい、血糖値の値とインスリンの濃度などが調べられました。
すると高いアミラーゼ群の人々のほうが、低い血糖値のレベルを保っている事が分かりました。一つにはHAの人々の場合、速やかなインスリン分泌を促しているからであろうと思われています。この安定した状態が糖尿病などの発生を防御しているわけです。全ての人がでんぷんの対処で同じ能力があるわけではないという事が判明しました。ちなみにネットを調べますと、サトテックという会社がこのアミラーゼモニターという機器を販売しています。
研究チームはこれから一覧表に漏れたパンやパスタについても調べて見る予定です。
この唾液には他にも古くから病原菌などを防ぎ、その繁殖を抑えるという、大切な抗菌作用がある事が知られていました。
これは人間を創造された神の意匠ですから、イエス・キリストはご自分の唾液(つばき)を、奇跡遂行の際積極的に使用されました。
「イエスは盲人の手を取って村の外に連れて行かれた。そしてその両眼につばきをつけ、両手を彼に当ててやって、『何か見えるか。』と聞かれた(マルコ8:23)。
この盲人が癒された事は言うまでもありません。
つばきをやたら吐く人を見かけますが、意外に不健康で肥満なタイプでは?