ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

遺伝子組み換えサケの危険

 「野の獣、空の鳥、──地の上を動くすべてのもの──それに海の魚、これらすべてはあなたがたを恐れておののこう。わたしはこれらをあなたがたにゆだねている」(創世9:2)。
 サケと言えば、スーパーでも比較的値段の安い手頃な食品として売られており、家庭の食卓のおかずとして、又弁当のおかずとして重宝しているのではないでしょうか。消費税の値上げでは、こうした庶民の食料の値段も据え置かれる事はないと思います。従って他の魚と比べても割安なこのサケ、ますます需要が増えて来ると考えます。
 しかしここに大きな問題が生じつつあります。
 米国のアクアバウンティ・テクノロジー社が遺伝子組み換え技術を駆使して開発した、アクアドバンテッジサーモンと呼ばれるものを、米食品医薬品局(FDA)が食べても安全性に問題はないとする評価結果をまとめ発表しました(2012年12月25日)。もし正式に承認されると、2013年の後半には米国の食卓に登場する事になります。既に植物ではこの遺伝子組み換え食品は出回っていますが、動物ではこれが初のものとなりそうです。

 このサケですが、アトランティック・サーモンの染色体に、キング・サーモンの成長ホルモン遺伝子と、ゲンゲと呼ばれるウナギに良く似た魚の遺伝子を組み込んだものです。これは通常のアトランティック・サーモンより2倍も早く成長し、与える餌も少なくて済むそうです。下右図がゲンゲ。

 米食品医薬品局が安全であるとしたのは、このサケが養殖によるもので、100パーセント雌であり、且つ不妊である事、染色体が通常の2倍体と異なり3倍体である事などが挙げられています。
 ですからこの遺伝子区換えサケが網の中から海洋に逃れても、そこで生き延びる可能性は少ないという事だそうです。
 しかし2003年に始まったENCODE計画(=ヒトゲノムにコードされているすべての機能要素を解明し、複合的に解析することを目指した計画)に参加して来た理化学研究所の、2012年9月段階での発表では、「ヒトゲノムの80%の領域に機能があることを明らかにした」とあります。しかしそれでも「30億塩基といわれるヒトゲノムの機能の多くが、未だに謎に包まれたまま」であって、最終的には100%になる筈です。
 これを創造論の科学ライターであるブライアン・トーマス氏は、「ENCODEは信じられない位のゲノムの複雑さと機能をあらわにした」と述べています(http://www.icr.org/article/7064/)。ゲノムの全情報が絡み合って生物の正常な働きを互いに制御している事が分かりました。それまで繰り返し配列が多く、無駄(ジャンク、くず)と思われていたものが間違いであった事が、見事に解明されてつつあります。「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう」(ローマ11:33)。そのゲノム配列の一部を切り取り、別のものに組み込む事は、その生物の保って来た調和を崩す事になるのです。
 するとこの遺伝子組み換えサケ、やはりその危険性が危惧されます。どうして外洋に一匹逃げただけでも安全だと言えるでしょうか。重要なのは不妊といっても100%ではなく、在来のサケとの混合が始まり遺伝子DNAが汚染され始めると警告を発している人がいます(http://blog.livedoor.jp/chiblits/archives/51943098.html。ゲンゲの写真も)。
 なぜ米国の無神論科学者たちは、神の手を無視して自分たちの栄光の為にこんな危険な操作を試みるのでしょうか!既に大豆やトウモロコシの遺伝子組み換え食品の発がん性の危険が叫ばれるようになって来ているのにです。