ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イスラエル国家は最新の植民地国家

 「わたしはあなたがたを諸国の民の間から連れ出し、すべての国々から集め、あなたがたの地に連れて行く」(エゼキエル36:24)。 
 2013年2月12日の朝日新聞では、「建国は神の意思なのか」という題で、近頃来日したヤコブ・M・ラブキン氏へのインタビューを記事にしていました。
 ラブキン氏は旧ソ連出身のユダヤ教徒であり、カナダ・モントリオール大学で歴史学、特にユダヤ教の歴史を教えています。五か国語に堪能な人で、旧ソ連時代は旧レニングラード大学で化学を専攻した理科系の人でもあり、科学史も得意な大変優れた人です。
写真ヤコブ・ラブキン教授。
 私はうかつにもこの人の事を知らず、従ってイスラエルシオニズム運動(ユダヤ人の祖国回復運動。故国を持たずに世界に離散していたユダヤ人が、パレスチナに祖国を建設しようとした運動)を、神の預言の成就ではなく、現在のイスラエル国家が「最新の植民地国家」であると断言している事も知りませんでした。
 目から鱗と言いますが、これまでおぼろにしかイスラエル国家の事を考えていませんでした。上記エゼキエル書の預言は1948年の建国で成就したと思っていました。
 つまりユダヤ教内部では「神が『聖地』に呼び戻してくれるまで今の土地で待機するという務めを放棄して人為によって聖地を奪取することは神との約束に反する」という主張があったそうです。なるほどそうだ!と思いました。シオニズムはテオドール・ヘルツルらが始めた運動ですが、ラブキン教授はネットでも「シオニズムは、ユダヤ教の集団を1つの民族に統合し、共通の言語を与え、パレスチナの土地に移住させ、支配させようという、19世紀の終わりにヨーロッパで生まれた政治運動…宗教用語を多用するが、他の者への同情や調和、親切心といったユダヤ教の教えとは根本的に相容れない。無神論的とも言える」と明確に述べています。確かに現在のイスラエルによるパレスチナ人の迫害を見ても、モーセの律法の教えとはかけ離れており、彼らの言動はほとんど無神論的です。そうした彼ら一介の人間が建国したイスラエルという国は、神のみこころに外れていたという事は大いにあり得るのです。旧約の預言は新約において相当成就して来ましたが、まだこれから成就するものも多くあります。それでラブキン教授は神が動かれるまでは、「国を持たぬままそれぞれの住む地域でユダヤ教の教えを守りながら生きていくというあり方」が正しいと主張しています。シオニストたちはまた植民地主義的であるがゆえに、インディアンを迫害した米国移住者たちと同様、パレスチナ人ら東洋系の人々を民族差別し迫害しています。ユダヤ教モーセの律法を主体にイザヤ書などの預言書を信じています)には、そんな差別の教えはありません。共存の可能性は大いにあるのです。

 ですからラブキン教授は、これからも「意見の違う他者と対話しながら歴史の見直し作業を進める。そういう機会を広めていきたい」と抱負を語っています。そのラブキン教授が詳しく自説を述べたのが、昨年出た『イスラエルとは何か』です。これは私も今読んでいますが、イスラエル国家どうもおかしいと考えている方々なら必読の書と言えるでしょう。