ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

がん治療にかかる高い医療費

 2月28日の朝日新聞の健康・医療フォーラムでは、がん患者の支払う年間医療費の事が話題になっていました。
 東北大の濃沼教授は、がんの治療費が年々高くなっている事実を指摘しています。それは主として高齢化、新薬の開発、新しい医療機器の導入などに因っています。
 教授が引き合いに出している乳がん患者の術後化学療法では、ハーセプチンという薬を週1回注射するだけでも年間800万円に達します。勿論保険制度があるので、患者の実際の支払いは1〜3割ですが、それでも「負担は重い」のです。がん医療費の高い負担額は、特に私のような貧乏人がかかったらとても負いきれるものではありません。痛みの軽減だけしてもらい、従容として天に赴く覚悟が必要と考えています。
 次に登場したソーシャルワーカーの福地さんは高額療養費制度の活用を勧めていますが、福地さんによるその仕組みの表では、私の場合低所得者に属し1ヶ月の総負担額30万円で試算した場合、1〜3回までの外来・通院で3万5400円を支払い、4回目以降は2万4600円だそうです。それでも家計はマイナスになってしまいます。ちなみに私の世代の「一般の所得者」の場合、それが前者で8万430円、後者で4万4400円だそうです。
 政局の混乱で弱者対策が遅れていますが、私には自民党時代と同じく「貧乏な老人は早く死ね!」と言われているような感じがします。
 以前にも触れた事がありますが、聖書でもそうした人が登場します。
 「ところで、十二年の間長血をわずらっている女がいた。この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった」(マルコ5:25−26)。
 この女の人は体の一部の出血で十二年も苦しみ、良い治療を求めて「開業医」のはしごをして来たわけですが、高額な医療費を払ったにもかかわらず、一向に良くなりませんでした。身代をすべて失い破産状態でした。聖書時代には勿論高額医療費制度なんてありませんでしたから。
 彼女が持っていたのは、ただ救い主であるイエス・キリストへの信仰だけだったと言ってよいでしょう。
 その信仰を救い主はよしとされ、彼女は身も心も癒やされたのです。絶望から希望へと前向きの人生に変えられた彼女は、晩年も健やかに過ごした事でしょう。
 改めて「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです」(マルコ2:17)と言われた、真の医者キリストに健康な生活を送れるよう委ねるべきではないでしょうか。