ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

超高層マンションに住みたいか

 「そのうちに彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから」(創世11:4)
 2013年10月12日の朝日新聞に「タワマン(*超高層マンションの事)に住みたい?」という題で、アンケート調査が実施され、2419人が回答していました。画像はブリューゲルバベルの塔
 それによりますと、この超高層マンションに住みたいと思っている人々の割合は18パーセント、住みたくないと思っている人々の割合は81パーセント、既に住んでいる人々が1パーセントでした。

 そこでまず住んでみたいと思う人々の意見を拾ってみました。すると「眺望のよさが魅力」というのが圧倒的でした。具体的には茨城の女性で「人間が高所にあこがれるのは大昔から。居住も可能になった現代、大いに享受したい」というのが代表的でしょう。大昔とはおそらくバベルの塔という創世記の記事も念頭においての事ではないでしょうか。そうした高みから見下ろす事に快感を覚えるのが、生まれつきの人間の性質というものです。ただ神だけが「あなたの義は高くそびえる山のようで…」(詩36:6)とあるように、高い山の上の、さらに雲の上の第三の天という所に住まい、私たちは皆地上にあって元々横並びなのです。ついでに言えば、それを壊して高くそびえようとするのが、米国の1パーセントの富裕層でしょう。
 しかし調査結果を見た記者は、意外なほど多数の「住みたくない」人々の割合を見てびっくりしています。でもその最大の理由が「地震など災害時が心配」というのは、まともな感覚です。阪神大震災東日本大震災を経験した人、またはその人の話を聞いた人は、エレベーターが止まったら、階段を上る気力をなくすとか、ライフラインが途絶え、バケツで水を運びに階段を上下しなければならないと、当然思います。私は6階なので、当日上り下りにさしたる苦労はしませんでしたが、浦安の友人は10階で、液状化による水道の停止で、水が一番困ったと言っていました。さらに私たちはあの9・11世界貿易センタービルツインタワーの事も思い出すでしょう。恐怖の表情を浮かべながら階段を下って行く人々、それは無残な光景でした。

他の意見として「地べたに足がつかない生活は考えられない」とか「人間は地上に生きる生物なので、本来の生き方に反している」というのもありました。これも正常な感覚を持った人の見方ではないでしょうか。