ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

新型出生前診断で染色体異常が確定した妊婦のほとんどが中絶

 「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である」(詩127:3)
 2014年6月28日の東京新聞によると、「新出生前診断 染色体異常97%が中絶」という見出しで、この検査を行う病院が、始まってから約1年後のデータを27日発表しました。
 この新型出生前診断というのは、宮城県立こども病院産科部長室月淳氏によると、「妊娠10週以降の妊婦の母体から血液を採取して、胎児に染色体異常の疾患があるかを判定するスクリーニングテスト」だそうです。左画像はhttp://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20121216062905095から借用。
 それによりますと、検査を受けたのは7,740人、平均38・3歳の妊婦で、そのうち142人が陽性(*染色体異常の疑いあり)、7,594人が陰性でした。
 陽性の142人のうち、ダウン症(21トリソミー)の疑いが79人、重い心疾患や発達の遅れを伴う18トリソミーでは50人、13トリソミーでは13人でした。そして陽性を知った3人(1人は知る前から)が人工妊娠中絶しました。
 次の段階は羊水検査で、子宮を直接穿刺する検査です。それで最終確定しますが、室月医師によると、流産のリスクが0.3〜0.5%あるそうです。
 この検査に臨んだのは126人、そのうち13人は異常がありませんでした。従って異常ありと診断されたのは113人となりました。その内訳はダウン症70人、18トリソミーが34人、13トリソミーが9人でした。
 問題の核心はここにあります。つまり113人のうち、人工妊娠中絶を選んだのが実に110人、97%にも及びます。それで妊娠を継続していた3人のうち流産したのが2人、ダウン症と分かりながら、出産を決意し、妊娠を続けているのは僅か1人となってしまいました。
 ところでこの新型出生前診断を受ける為には、その検査の前と後で、「遺伝カウンセリング」を受けなければならない事になっています。カウンセラーがこの診断を受けようとしている人に、様々な面からカウンセリングを行い、自己決定するのを支援するのです。
 しかし東京新聞は、国立循環器病センターの臨床遺伝専門医の森崎裕子医師のコメントを添えています。森崎医師は「検査結果が出るまでの二週間、妊婦はすごく不安を感じ‥異常が分かれば、比較にならない動揺に襲われる上に、短期間で出産か人工妊娠中絶かの判断を迫られる」と言っています。
 或る中絶経験のある女性は、「私はもう二度とそれをやらない。今でも誰かを殺したような感じがしている。罪悪感を感じている‥目先だけの事を考えると、中絶は安易なやり方だが、長い目で見ればそれは地獄だ」と言っています。
 ですから人工妊娠中絶をすべきかどうかで迷っている妊婦、中絶してしまった妊婦は、皆多かれ少なかれ、良心の呵責を覚えるようです。
 でも聖書的見地からは全く異なります。人工妊娠中絶は、神から授かった賜物を殺す殺人行為です。この賜物の生死を決める権利は人間にはありません。そして精神科でのカウンセリングがほとんど役立たないように、この世の人に過ぎない者が、そうした重大な問題で、勧めなど出来るわけがありません。
 少なくも上記110人は、悔い改めてその罪を身代わりとして赦して下さった主イエス・キリストを信じない限り、死んだ後厳しい裁きを受けるでしょう。
 この遺伝子診断という神の領域を侵した医師や研究者たちも同罪です。
 その制度が続く限り、今後もっと多くの妊婦が平安のないまま中絶を選ぶでしょう。
 私の妹の子はダウン症です。比較的軽度でしたが、生まれた後すぐ心臓の中隔欠損で手術を受けました。良くここまで生かされて来ていると思いました。夫の理解も大いに関与しています。皆同じような顔と特徴があります。親としては生涯苦労するでしょうが、きっと産んでよかったと思うに違いありません。