なぜ福島から始まる聖火リレーを中止にしないのか
「主こそ狩人の罠から破滅をもたらす疫病からあなたを救い出される」(詩91:3)。
2月25日のCNNサイトを見ると、感染者は中国本土で8万人を超え、死者も2,600人を超えた。35か国・地域で37人が死んだ。症例はアフガニスタン1、オーストラリア22、バーレーン2、ベルギー1、カンボジア1、カナダ11、エジプト1、フィンランド1、フランス12、ドイツ16、香港81、インド3、イラン61、イラク1、イスラエル2、イタリア229、日本840、クエート8、レバノン1、マカオ10、マレーシア22、ネパール1、オマーン2、フィリピン3、ロシア2、シンガポール90、韓国977、スペイン2、スリランカ1、スエーデン1、台湾30、タイ37、アラブ首長国連邦9、英国13、米国53、ベトナム16などとなっている。まさに世界中で流行する感染症(=パンデミック)だ(*国名の表記は間違いがあるかもしれないが許して欲しい)。
各国は主要なイベントを中止ないしは延期している。
日本でもいろいろな会議・集会の中止が相次いでいる。いわきサンシャインマラソンは中止、サッカーJリーグは3月15日まで延期等々。
しかし五輪の先駆けとなる聖火リレー、福島では3月26~28日の予定を延期も中止もしていない。地元の福島民報や福島民友も、これまで復興五輪を煽るような記事ばかり。コロナウイルス関連記事は最小限といった感じである。
2月25日の晩やっと国際オリンピック委員会のディック・パウンド氏の発言を報じた。五輪開催是非の判断の期限は引き延ばせて5月下旬だとの事。これはジュネーブからのAP通信からで、日本からの発信ではない。
一方クルーズ船に乗っていて、陰性と判断され下船した福島県内在住者は7人、詳報はない。今のところ県内での感染者の報道はない。
しかしここいわき市では、人の集まる所での心構えは、既に臨戦態勢に入っている。
そもそも原発事故隠しで開催が決定された東京五輪、そこに問題がある。福島復興?県外から移住して来た私でも分かるが、トンデモない話だ。聖火リレーのルートでは、原発隠しが如実である。黒いフレコンバッグは、浜通りを歩いても至る所にあり、朝日報道では、このルートで全て緊急に除去された事を伝えている。ジェイヴィレッジ近辺の放射線量は、私の測定機器の精度が良く分からないけれども(大熊から引っ越して来た人は、その線量計は良いと言ってくれた)、毎時0.23マイクロシーベルト以下なんてところは少なかった。少なくもその2倍は点々と存在した。
なぜ政府は聖火リレーも五輪も強行しようとするのか?なぜ一般市民は人のいのちが関わっているのに、その事実に目をつむり、耳を塞いでまでして観戦しようとするのか?
それを悔い改めて、神に救いを祈り求める事から始める必要がある。