ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

勝間本と聖書

 世間で「カツマー、カツマー」と騒がしいので、図書館で貸し出しになっていないもののうちから、『読書進化論』という本を借りて読みました。
 進化という言葉をどう使っているのかという点と、香山リカ氏との論争から、この勝間和代という人がどんな人なのか、少しでも垣間見てみようと思った次第です。
 しかし内容をざっと眺めて目立ったのは、自著の広告と、どうしたら多く売れるかという事のノウハウが中心で、さらに各大手書店員の勝間本に対する評判みたいなのがやたら多くて、一般的な「進化」の概念があまり見当たらないという事でした。
 よって私がこの本から得る事は極めて少なかったです。むしろ聖書のみことばが浮かんで来ました。
 「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます」(マタイ23:12)。
 「彼らのしていることはみな、人に見せるためです。経札の幅を広くしたり、衣のふさを長くしたりするのもそうです」(マタイ23:5)。
 勿論勝間氏の全体像はもっと本を読んでみないと分かりませんから、うかつに判断する事は控えます。
 ただその終章にあった読書の進化形、印税寄付プログラム<Chabo!(チャボ)>は評価出来ると思います。氏は寄付額を印税の20%に設定したとの事ですが、私たち教会の十分の一献金より多いです。
 聖書では裕福だった取税人ザアカイが「私の財産の半分を貧しい人たちに施します」と、救いをもたらして下さった主イエス様に伝えた例があります(ルカ19:8)。 
 しかしそれも勝間氏が本来の職業プラス本で稼ぐという形の裕福な人だから出来る事で、勝間ファンの多くの人々はそうした形で考え方を進化させる事はないでしょう。日本に寄付という形で貧しい人々の為に役立てるという習慣がありませんし、多くの人々が「お金」を神様と思っていて、稼いだものを寄付なんてとんでもないと思っているからです。お金を稼げば稼ぐほど、ますます貪欲になるのが、「罪深い人間」の性質だからです。
 「内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、よこしま、欺き、好色、ねたみ、そしり、高ぶり、愚かさであり」(マルコ7:21−22)。
 この本から改めて聖書の基本を思い起こさせてくれた勝間氏に感謝します。