ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

スペイン、アルタミラ洞穴壁画の再評価と聖書

 4月19日のサイエンス・デイリーでは、極めて有名なアルタミラの洞穴壁画の発見(1879年)等について、研究者たちによる再評価を載せていました。
 そうした洞穴壁画は内部の堆積物中に彫刻の道具類が存在した為、その分析から旧石器時代の創作として、何らかの宗教儀式と結びつけられ解釈されて来ました。
 ところがカリフォルニア大学のパラシオ・ペレツによりますと、その絵画の構成はその自然主義的な性質により、あまりに思索的且つ「完璧」過ぎるとされ、「そうした複雑な芸術が原始的な人々によって成されたはずがないと思われた」と言っています。要するにそうした壁画芸術はずっと新しいものだったというわけです。
 それは旧石器時代の芸術(宗教的であるかどうかにかかわらず)なら極めて原始的であり、もっと「進化した」時代のものなら成熟したものである、という「進化論的思考」によっています。
 しかし聖書を見る限り、それは違います。人間は最初から「完全なもの」として創造され、その知識や技術は堕落後も人々に受け継がれて来ました。
 アダムとエバによる子カインは、主なる神の御前から去ってエデンの東の地に住みました。そしてエノクを生みましたが、彼の子孫たちは家畜を飼ったり、楽器を作って演奏したり、青銅と鉄を扱う鍛冶屋になったりしています(創世5)。
 そのように最初の時代から人間は高度な技術を持っていました。
 さらに彼らは一旦主なる神から離れたものの、また「主の御名によって祈ることを始めた」(創世4:26)とあるように、礼拝を復興させたのです。
 勿論人間の堕落はどんどん進んで行きましたから、また「宗教」から離れる人々も多く出たでしょう。しかしいつの時代でも少数の信仰者は居たのです。
 そして堕落が極限に達した時、主なる神は彼らを裁き、ノアとその華族及び箱舟に乗った動物たちを除き、全滅させられました。
 残ったノアの家族の子孫がいわゆるネアンデルタール人クロマニョン人と呼ばれている、私たちの直接の子孫となる人々で、彼らが上記のような立派な壁画を残したとしても不思議ではありません。それも一つの大氷河期の時代ですから、巧妙な道具の製作は限定されていたかも知れませんが、それでも見事な壁画を創作する事が出来たのです。