ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

古典的名著『創世記の洪水』から50年

 2011年9月5日に出されたAiG(=答えは創世記に)サイト(http://www.answersingenesis.org/articles/2011/09/05/honor-where-due)では、インディアナ州の恵み神学校に勤めるジェフ・ガイモント氏が「当然払うべきところに栄誉をー『創世記の洪水』出版50周年記念の日に、著者たちに捧げる賛辞」といった題で、証の文章を載せていました。

 この本は世に創造論の真実性を提示した最初の記念碑的なもので、米国ではこの本を通して救いに導かれた人々が多くいます。そしていまだにこの本は版を重ね、良く読まれているようです。勿論世界中に翻訳されたものが存在します。
 では日本はどうでしょうか。この分厚い本にぎっしりと書かれた内容は、極めて日本語に翻訳しにくいのです。フレーズが長過ぎて、適当なところで切らないと日本語の文章にならないという弱点が大いにあります。
 実は四苦八苦しながら粗訳を試みたのですが、訳しても千ページはゆうに越えるこの本、自分で幾ら校正してみても納得が行きません。未完のまま終わってしまいそうです。今東海大学の講師をしている先生が私の訳文をチェックして下さっていますが、かなり難しいと思います。分野が地質学・古生物学・人類学・地理学・水文学などにわたり、それぞれが専門の創造論信奉学者の手を借りないと、正確さを期す事も不可能だからです。日本における創造論創始者ともいうべき宇佐海正海先生(水戸第一聖書バプテスト教会牧師)が励まして下さっていますので、粗訳だけはハードに保存して時折見ています。
 この著者は故ヘンリー・モリス博士と、ジョン・ホイットコウム博士ですが、前者は水文学(hydrology)の専門家で工学をはじめ、理科系全般にわたる知識を持ったスケールの大きな人でした。一方後者は長らく新学校で旧約聖書を教えて来た神学博士です。
 そのうちモリス博士は他にもたくさん創造論の啓蒙書を書いています。それらの中には既に邦訳・刊行されたものもあります。日本ではキリスト教書籍専門店のほか、クリエーション・リサーチ・ジャパンという団体でも販売しています(http://www.sozoron.org/home/books.html)。
 ジェフ・ガイモント氏は論文の冒頭で「『創世記の洪水』は私のクリスチャン生活を根本的に変えました。私にはそれしか言い様がありません」と証しています。そのように信仰は持っていても創造論を知らなかったクリスチャンたち、又進化論を信じていた理系各分野の学者たちも、この本に出会って劇的と言って良いほど信仰を持ち、或いは信仰を深めています。
 特に進化論から創造論に変わった人々が、米国創造研究所(ICR=http://www.icr.org/)、上記AiG、国際創造論推進奉仕団(CMI=http://creation.com/)に多く居て、単なる進化論批判だけでなく、その専門も十二分に生かして創造論の立場から研究・実験を行っています。ですから進化論批判も丁寧に行っています。一方進化論の学者たちは、特に旧約の最初に来る創世記など「神話に過ぎない」として、たぶんに偏見のかかった非難をしています。私に言える事は、科学の研究が進めば進むほど、聖書の創造の記事が正しく、進化論の仮説が次から次へと行き詰まっているという事です。