ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

歯ぎしりと聖書例

 5月24日の朝日新聞夕刊には「はぎしり」の事が載っていました。
 これまでもその原因について、幾つか情報を集めてはいましたが、本日のはかなり本質を衝いていたような気がします。
 はぎしりは正常なかみ合わせで発生する事はありません。「上下の歯の接触状態に問題がある場合に音が出るのです」とあります。
 私の場合以前虫歯で歯医者に通っていて、引越しの都合で中途半端に終わってしまった為、上の歯と下の歯がうまくかみ合わず、堅い繊維のものを食べる時苦労しています。しかし夜中にはぎしりの経験はありません。というより気付かないのかも知れませんが、泊りがけの会合でも指摘された事がないので、まず大丈夫でしょう。逆に凄いはぎりりをする人の音を、かつて病院に入院中、夜中に聴いた事があります。それは何とも形容しがたい大きな音でした。
 それで本日のコラムでは、神奈川歯科大学の佐藤貞雄教授が注目すべき事を述べていました。それは主としてあごを動かす咀嚼筋の生理的な活動によるものだそうです。そしてこう言っています。
 「動物の顎の骨や歯は、獲物をつかむなどの攻撃的な行動に使われて来た。現代人は口を武器として使わなくなり、攻撃性を歯ぎしりで発散すると考えられている。物事を内側にため込む性格の人に、強い歯ぎしりをする傾向がみられる。他にも強いストレスやアルコールが咀嚼筋の活動を活発にし、歯ぎしりが起きやすくなる」。
 な〜るほどと思いました。昔の人はくるみ割りとか、梅干の種をよく噛んで割ったりしていましたが、今の若い人々はそうした堅いものを食べませんし、食品会社でも口当たりのよい軟らかいものばかり開発しているようです。
 しかし現代人も他者に対する攻撃性という「罪」から来る性質を受け継いでいますから、それが抑制された時、歯ぎしりで発散させているのでしょう。確かに自己主張が出来ず、ストレスを心のうちに溜め込むような、内気な人にそれが出て来るのも尤もな事です。
 ところで聖書にもよくこの「歯ぎしり」という言葉が出て来ます。
 「私の回りの、あざけり、ののしる者どもは私に向かって歯ぎしりした」(詩35:16)。
 「火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです」(マタイ13:42)。
 「役に立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです」(マタイ25:30)。
 詩篇では嘲り、罵る未信徒たちが、主のしもべダビデに向かって攻撃し、歯ぎしりしています。
 後のマタイ伝では、主イエス・キリストが不信仰な者を裁かれ、死んでハデスの暗闇に行った者たちは、そこで生前の不信仰を後悔し、苦しみの中で歯ぎしりしています。ハデスはそうした未信仰者たちだけの閉じ込めの場ですから、強いストレスがいつもかかった状態です。
 生きているうちに心のうちの攻撃性、他者への罵倒を悔い改め、主イエス・キリストを信じた人々のみ、平穏でストレスのない生活を送り、歯ぎしりなどしなくなるでしょう。上下の歯のかみ合わせが悪い人は、歯医者に行って矯正して下さい。