ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

管氏が新首相になったわけ

 管直人氏が民主党の新首相になりました。
 管氏は東京工業大学の出身で政治家になった人です。実は私の高校1年の級友が東工大で管氏と知り合いなのですが、私の記憶ではその友人は高校時代およそ目立たない存在だったと思っています。それがクラス会を始めた時(30数年経て)、彼が自己紹介と共にかなり演説口調で話をしたのを鮮明に覚えています。直接は訊きませんでしたが、おそらく管氏の影響ではなかったかと思います。
 それはとにかく、管氏が政治家として薬害エイズ事件で活躍した事が記憶に鮮明に残っています。あの当時帝京大学医学部附属病院の医者だった阿部英、厚生省役人の松村明仁、ミドリ十字の取締役が業務上過失致死容疑で逮捕されました。公判ではそれぞれが自己弁護に終始していたように思います。しかし1996年に当時厚生大臣だった管氏が謝罪し、速やかに和解が成立したのは画期的な出来事でした。
 その後も管氏は持論である「最小不幸社会の実現」を果たすべく動き、2009年有名な日比谷公園での「年越し派遣村」に出向き、厚生労働省の講堂を解放させるという、まさに異例の措置を実現させました。さらにこの年越し派遣村村長を務めた湯浅誠氏を、政権交代内閣府参与に抜擢し、雇用という深刻な問題を共に考えて来ました。湯浅氏はその後参与を辞退し、引き続き反貧困運動を続けています。参与辞退の理由は以下のサイトに詳しいです。私には少し残念ですが。
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/comment/100305jishoku.html
 管新首相が今後どのように政治を進めて行くのか期待して見守っていますが、鳩山ー小沢体制での「金まみれ」の政治だけは絶対避けて欲しいと思います。今後「最小不幸社会」を少しでも改善してゆく為には、消費税の値上げという事も俎上に載ってくるでしょうが、貧困者の為に一律ではなく、生活必需品特に食料などは据え置きとか、いろいろ対策を講じて欲しいと思います。庶民は金に関わらない問題で管新首相にエールを送ったのですから。
 お金の問題が鳩山ー小沢体制を崩壊させたのは、誰の目にも明らかです。二人はあり余るほどのお金を持っていますが、私をはじめ多くの貧困者たちが就職も出来ず、困窮している状況が本当にはわかっていなかったのではないかと疑っています。
 聖書ではこのお金の問題で幾つか警告がされています。
 「金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました」(テモテ第一6:10)。これは信仰から離れた人が対象ですが、それを「政治理念」と言い換えれば、政治家への警鐘となります。
 「金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない」。金銭を愛さず、今あるもので満足する簡素な生活、主は信徒にそれを求めていますが、信仰の如何を問わず、世界中の人々がその事を真剣に考えないと、地球そのものが破滅に向かうでしょう。