ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

夏の猛暑による野菜の打撃、太陽黒点活動の異常

 このところばかに野菜それも緑色野菜が品薄であるうえに、値段が途方も無く高いと感じていましたが、朝日の10月13日号でも野菜の品薄で、外食産業が打撃を受けている事を報じていました。
 この野菜の品薄で影響を受けているのは、外食産業だけではありません。スーパーや普通の小売店でもそうです。
 勿論その原因はこの夏の猛暑で、レタスやトマトといった身近な野菜の生育が遅れているそうです。ネギやキャベツも同様で、常にバランスのよい食事を心がけている私でも困ってしまいます。緑色野菜は比較的出回っているピーマンを軟らかく煮て食べています。
 今年の異常気象は何と言っても太陽の活動にあると思います。
 10月8日ネイチャーの電子版(英文)には「衰えている太陽活動が最近の温暖化と関連している」という題の論文がありました。私は以前にも太陽黒点活動に触れた事がありますが、17世紀に観察と記録が可能になった時点からの長い天文学的研究で、その黒点活動が11年周期で増減している事が分かっています。その発見は19世紀半ばの事でした。黒点は太陽表面温度が周囲に比べて2000度も低い為に、生じた時観察出来ます。
 ネイチャ論文では黒点の数がピークだった2001年からずっと減少し続け、2009年後半には1つも観察されなかった事を述べています。ただ太陽放射の波長の測定は不十分であったと述べ、NASA太陽放射線・気象試験衛星(SORCE)からの太陽スペクトルを、黒点数とその領域に基づく標準的・経験的モデルで予測された波長と比較してみたそうです。
 すると予期せぬ相違に気付きました。スペクトルの紫外線の量は、経験的モデルで予測されたものより、4分の1〜6分の1も弱かったのですが、可視光線の波長では放射線の増加があったそうで、それこそ黒点減少を補う形で地表の暖かさを促進していたのです。
 地球の対流圏に到達した太陽エネルギー量は、2004年より2007年の方が多く、その時期の黒点減少とは逆の結果になってしまいました。
 またこの論文では対流圏より上(成層圏)のオゾン分子の分布も変えてしまった事を述べています。それらの関連については今後の研究が待たれます。
 今後どうなるかですが、たとえ黒点活動が弱まっても、今年猛暑だった地域は可視光線の浸透でまだまだそれが続きそうです。もううんざりですが、一般に人間は寒過ぎるよりは暑過ぎるほうのが、まだましなのかも知れません。
 聖書では神は創造のはじめに太陽を地球との関わりで絶妙な位置に置かれました。そして神ご自身も太陽に譬えられています。「まことに、神なる主は太陽です。盾です。主は恵みと栄光を授け…」(詩84:11)。
 しかし「太陽が熱風を伴って上って来ると、草を枯らしてしまいます。すると、その花は落ち、美しい姿は滅びます…」(ヤコブ1:11)ともあります。今年見られた現象です。その原因は究極的には人間の「罪」にあるはずです。主は猛暑を通して私たちに何かを教えています。地球温暖化もたぶんに人為的なものですから。