ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

芸術家が米国の新大使

 12月5日のVOAネット報道は、「芸術家がアメリカの新大使」という題の報告をしていました。
 これまで米国では舞踊家や音楽家を、国際親善使節として国外に派遣していました。
 今度は初めての試みとして、絵画家、彫刻家、建築家、デザイナーなどの芸術家たちを、文化大使として海外派遣する事を決めました。オバマ政権の新しい文化外交計画は、スマート(*英語ではこの中にART=芸術という文字あり)パワーと呼ばれています。ニューヨークで1971年に創設されたブロンクス博物館が音頭を取って始める事になりました。
 15人の芸術家たちが選ばれ、パキスタンベネズエラ、中国、ナイジェリア、レバノンなどの国に派遣されます。彼らがそれらの国々の芸術家たちを含む人々との交流を進める事は、米国への関心をも深め、双方にとって益となるでしょう。経済のグローバル化で米国への悪感情が広がる中、そうした芸術家たち同士の交わりは、競争や敵意とは無関係です。互いに深い関係が築かれたら、それが草の根運動となり、国家レベルにおいても同じような関係が構築されるかもしれません。オバマ大統領も、ブロンクス博物館の関係者たちもそれを望んでいます。
 しかしこう書いたからといって、私は現在の世界状況に対して決して楽観的ではありません。日本の周辺でも領土問題などを巡り、きしみがひどくなって来ているのは事実です。それは救い主イエス・キリストも預言しておられます。
 「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります」(マタイ24:7)。
 結局は人々のうちに巣くう「罪」の問題で、日本が多少とも「平和」でいられるのは、今の時代だけなのかも知れません。
 それでも私たちキリストに従う者たちは、上記の芸術家大使たちと同じような地道な働きをしています。
 「こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです」(コリント第二5:20)。
 この「使節」と訳された言葉の原語であるギリシャ語はプレスペウオーで、しばしば英語のアンバサダー(=大使)と訳されています。キリストの大使は勿論「講和」を求める(ルカ14:32)者です。平和へ向かって追求し続ける者です。
 それによって「平和をつくる」(マタイ5:9)事が出来たら、私たちは幸いです。キリスト者大使の数は決して多くはありません。でも「大使」という肩書きが与えられたからには、胸を張ってしゃんとしている事が肝要です。