ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

放射性廃棄物汚染

 7月7日のグリーンピースサイトでは、「核の妄想」という題でレックス・ウエイラー氏がブログを書いていました。
 「なぜ原子力はエネルギー問題の解決とはならないのか」という問題設定で、7つの回答がされています。
 「福島では最も一般的な放射線被爆は、一時貯蔵プールにある使用済み燃料棒(高レベル放射性廃棄物)からもたらされています」という書き出しで始まっている5番目の回答の題は、「放射性廃棄物:未解決の問題]と書かれており、次いで「原子力産業はまだこの廃棄物の問題を解決していません」と断じています。そして「世界中にあるこの一時しのぎの貯蔵プールには、使用済み燃料棒が横たわっていて、千℃にも達するため、24時間の冷却と安全性が要求されています」と紹介した後、英国と米国の実情を述べています。
 日本の場合この使用済み燃料棒は福島原子力発電所のプールには入りきれないので、さらに中間貯蔵施設に送られ、そこから青森県六ヶ所村にある再処理工場で再処理され、ウランとプルトニウムが分離された後の廃液はガラス固化体にされ、深い地下の地層中に埋設する事になっていました。ところが六ヶ所村で引き受けた後の埋設地がいまだに見つかりません。仮に引き受け手が見つかったとしても、その高レベル放射性廃棄物との付き合いは、小出裕章京大助教授によれば何と100万年!です。
 一方グリーンピースでは米国の予定が述べられています。しかしそれはネバタ州にあるユッカマウンテンが処分候補地として選定されているというだけで、現在の計画では2017年に処分を開始しなければならないそうです。さらにサウスカロライナ州で使用済みプルトニウムとウランを結合して、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)を作る工場が建設着工されましたが、まだ半分しか完成しておらず、その「顧客」もいないのだそうです。
 小出助教授によれば(『原発のウソ』)、使用済み作業着などの低レベル放射性廃棄物を詰めた鉄製ドラム缶ですが、どんどん増えて2005年で70万本、もうお手上げの状態で、この処理も六ヶ所村に押し付けられてしまいました。その一部は既に地下に埋没されているそうですが、鉄錆で放射能が漏れないように監視するのに、300年もかかるそうです!
 そのように何百年、何百万年という単位で放射性廃棄物を管理しなければならないのに、それでも放射能はなくなりません。東電などはそんな事まで視野に入れて原発を作っていませんから、数え切れない世代に負債を遺し、後は知らないよと言っている犯罪集団と見なされても仕方がないでしょう。
 かつて救い主イエス・キリストは「口にはいる物はみな、腹にはいり、かわやに捨てられることを知らないのですか」(マタイ15:17)と言われました。その廃棄物(=便)は基本的に汚れたものとは言えず、かわやから地中の微生物に分解され、再利用も可能でした(江戸時代を見習って下さい)。
 しかし神に背反する科学者たちはいつまでも汚れ続けるものを、その汚れた心(頭)から作り出しました。もはや手遅れで、やがて地球が更新される時までそれは続くでしょう。その時全く汚れのない新天新地の時代が到来します。