ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

クエーサーの大量の水

 2011年8月5日のサイエンス雑誌電子版(英文)では、「暖かい火星の斜面における季節的な水の流れ」といった題で、研究チームによる論文が発表され、ネイチャサイト、フィズオルグサイト、そして朝日新聞などが一斉にその事を報じていました。それによりますと、春から夏にかけて火星の地表面で塩の水らしきものが流れた痕が、米航空宇宙局探査機の撮影で写っていた事が判明しました。それがなぜ大ニュースかと言いますと、進化論の朝日が言うように、液体の水があれば微生物が存在している可能性があると推定されるからです。それのさらなる究明は後日なされるでしょうし、創造論の立場からもいずれ注釈がなされるでしょう。
 そうした水に関わる話題としては、5日に先立つ7月22日のサイエンスデイリサイトなどでやはり一斉に発表されたクエーサーにおける大量の水蒸気の事が挙げられます。その想像図が米国航空宇宙局から出されています。それを若干変えて掲載させて頂きました。

 今回二つの研究チームがハワイとアルプスの天文台で観測を行いましたが、特に前者においてカリフォルニア工科大学のマット・ブラッドフォード氏率いるチームがクエーサーのより詳しい情報を得ました。それによりますと発見されたこのクエーサーは、地球からおよそ120億光年離れた銀河の中に存在し、これまで見つかっている天体の中では、最も遠い(=最も古い)ところに位置し、最も大量の水蒸気が確認されたとの事です。
 クエーサーというのは、ウイキペディアによりますと「非常に離れた距離において極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体のこと」とあります。そしてこのクエーサーの円盤(降着円盤)の中心部には大質量のブラックホールが存在し、周囲の降着円盤の重力エネルギーを消費し、同時に強力なエネルギーを持つジェットを放出しているそうです。研究者たちは、その時のエネルギーが周囲の物質を熱し、観測されたような水蒸気を生じさせていると見ています。クエーサーの質量は太陽の400億倍、観測された水蒸気の雲の量は実に地球の海の140兆倍という桁違いのものです。宇宙が出来てからまだ若い時期(地球から見て最も古い時期)に、これだけ大量の水の「貯水池」が見つかった事は、チームの一員である天文学者のエリック・マーフィによると驚くべき発見になります。そしてそれは銀河における分子形成と化学進化が非常に急速に進み得た証拠と見ています。
 しかし米国創造研究所のブライアン・トーマス氏ですと、全く別の観方になります。創世1:7に「こうして神は、大空を造り、大空の下にある水と、大空の上にある水とを区別された。するとそのようになった」とあります。この大空の上の水はかつて、ノアの洪水の時全て降下したと考えられた時もありましたが、現在はラッセル・ハンフリー博士の説に従い、境界のある広がった宇宙において、全ての星々の外側に存在すると考えられています。詩148:4にも「主をほめたたえよ。天の天よ。天の上にある水よ」という聖句があります。今回の大量の水はクエーサーと繋がっているので、直接詩篇と結び付くわけではありませんが、将来もっと遠いところから発見されるという期待を私たちに抱かせます。