ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

1トンの「羽毛」恐竜?

 2012年4月27日の米国創造研究所(=ICR)サイト(http://www.icr.org/article/6769/)で、科学ライターのブライアン・トーマス氏が、上記の題で、英国科学雑誌ネイチャーに載った論文を紹介し、批判していました。
 それは中国遼寧省の「白亜紀前期」の地層から見つかった「羽毛恐竜」ユーティラヌス・フアリについてのものです。画像はクリスチャンサイエンスモニターサイト((http://www.csmonitor.com/Science/2012/0404/Dressed-to-kill-A-feathered-tyrannosaur-is-discovered-in-China)からお借りしました。こちらの題名は「殺戮の為の装備:羽毛のティラノザウルスが中国で見つかる」といった感じで、「暴君」ティラノサウルスの名を掲げています。

 しかしネイチャー誌では「「中国白亜紀前期の羽毛のある恐竜」(http://www.nature.com/nature/journal/v484/n7392/fp/nature10906_ja.html?lang=ja)となっています。さらにネットワーク科学(ワイアード・サイエンスhttp://www.wired.com/wiredscience/2012/04/yutyrannus-huali-feathers)サイトでは題名が「羽毛のある巨大なティラノザウルスが中国で見つかる」となっています。このサイトでは復元した時の想像図として、ユーティラヌス・フアリがその幼少のものと共に闊歩しているのを載せていましたが、このブログでは紹介出来ませんでした。このニュースを取り上げたサイトは他にもあって、検索すれば見る事が出来ます。私はこの3つとICRのサイトから考えてみます。
 ユーティラヌス・フアリという名称は「美しい羽毛を持つ暴君」という意味だそうです。化石は前肢の手首から先の部分に3本の指があり、典型的な獣脚竜の足の形状をしており、その特徴からティラノサウルス科の恐竜で、全長約9メートル、体重1500キロと推定されています。左画像参照。
 そしてそれらは頭から尾まで、産毛のような長い繊維状の皮膚構造があったとされています。硬い鱗とは違います。しかしそれを羽毛と呼ぶかどうかは、論争の的になっているようです。体重が相当あって飛ぶ事は出来ず、当時は寒冷な気候だった為に、羽毛には保温機能があったと推定されています。さらに飛べないという事は、見込みのある相棒を引き寄せる為の「性的誇示」の役目があったのかもしれないという想像もされています。
 とにかく上記のようにまとめてみたものの、3つの紹介サイト内部では違う見方をする研究者の反論(羽毛というより単純な繊維の集まり)もあり、「権威ある」ネイチャー誌としては、「要旨」しか載せていないのでよくは分かりませんが、時期早々の感じがします。
 その点をブライアン・トーマス氏は突いています。進化を信奉する科学者たちは恐竜→鳥への進化を絶対的なものと考える「偏見」を持っていますから、どうしても外皮(通常鱗)に残っていたものを羽毛にしたがるようです。
 でも創造論を信奉するトーマス氏は、それはノアの洪水の時期(今からおよそ4,500年前)、この水の流れの中で軟らかい肉の部分がまず腐り、やや抵抗力のある繊維が残って化石化したものと推定しています。部分的に腐らなかった皮膚の繊維が化石化したものと解釈しています。
 3つのサイトを見てもそうですが、氏は科学者自身が繊維は羽毛のものか確信を持っていないと批判しています。
 このように得られた事実を冷静に検討する事なく、すぐに羽毛と結論付けて恐竜から鳥類への移行があり得るとする研究者たちの思い込みから、論文に偏見(バイアス)が入って来るわけです。そうした「偽論文」まがいのものがこの頃多く出ており、数年もしないうちに消失しています。
 その点聖書では明確に次のように述べられています。
 「ついで神は、『地は、その種類にしたがって、生き物、家畜や、はうもの、その種類にしたがって野の獣を生ぜよ。』と仰せられた。するとそのようになった」(創世1:24)。
 従って恐竜そして鳥類共別個に造られたものとなるわけです。特に鳥類は上記創世記では1:20で先に造られています。進化の順序と逆です。
 「ついで神は、『水は生き物の群れが、群がるようになれ。また鳥は地の上、天の大空を飛べ。』と仰せられた」。
 歴史科学では誰も目撃していないので、真実を確定する事は出来ませんが、比較してどちらが「妥当か」を判断する事は出来ます。