ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

チェルノブイリ原発事故であと300年も人の住めない保護区と、対照的に70年で帰還がかなった聖書例

 東日本大震災のうち福島原発事故で大量に撒き散らされた放射性物質により、また原子炉の現状に鑑みて、その中心から数十キロ圏内はあとどれ位人々が住めない状態になるのでしょうか。肝心の原子炉の破損がひどく、廃炉までの具体的な工程が不確かである以上、それが数十年単位になるのか数百年単位となるのか、まだ誰も回答を出していない(いや出せない)始末です。
 翻ってあの大事故を最初に起こしたロシアでは、11月23日、原発現場の北に「広がるポレーシュ国立放射線生態学保護区」をルポした結果が朝日新聞で報じられていました。下図はネットからお借りし、一部私が書き加えました。

 そこはチェルノブイリ原発から60キロ圏内にすっぽり収まってしまう区域です。当然居住は禁止、立ち入りにも許可が必要です。そこに降り注いだ放射能のうち、セシウム137は4840テラベクレル(半減期約30年)、ストロンチウム90は444テラベクレル(半減期約29年)、プルトニウムのほとんどは14・8テラベクレル(半減期同位体239の場合約2万4000年)以上と超高濃度で、事故から2年後の1988年に保護区に指定されました。
 勿論事故発生時の86年からそこに住んでいた2万2千人は、他の地域に強制移住させられましたから、もう25年も無人区域となり、92の村は完全に荒廃してしまいました。豊かだった森などでは今野生動物が住み着いています。
 当局の発表ではあと25年後の2036年でも、計算上は超高濃度汚染が続くそうです。ですからこの保護区の責任者の話では、300年も人々が住めない状態が続くと予測しています。
 翻って日本では政府や役人や御用学者たちはそことは事情が全く異なるとうそぶき、しゃにむに日本版保護区の範囲を狭めて復興を図っているかのようです。彼らはさながら聖書にある如く、「手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ。』と言っている」(エレミヤ8:11)のです。
 では聖書の場合はどうかと言いますと、バビロン帝国により破壊し尽くされたエルサレムとその神殿及び周辺の居住地域が挙げられます。その荒廃の期間は70年にも及びました。バビロン捕囚で有名な事件でした。しかし神は全く別の意図を持っておられました。
 「これは、エレミヤにより告げられた主のことばが成就して、この地が安息を取り戻すためであった。この荒れ果てた時代を通じて、この地は七十年が満ちるまで安息を得た」(歴代第二36:21)。
 このみ言葉によりますと、確かに70年の間この区域は荒れ果てるわけですが、神は何と言っておられますか。「この地は七十年が満ちるまで安息を得た」とあります。安息と訳されたヘブル語シャッバートは勿論「休息」の事です。
 そうであるからには、また将来活動が見込める事です。主なる神はそれを約束しておられました。70年間は種を蒔く事も、土を耕す事も出来ませんが、それはこの地区の休息の時なのです。それ故70年経過すれば、また復興が出来るようになります。事実この預言は成就しています。
 ではチェルノブイリや、福島原発事故地域ではどうでしょうか。科学技術の「発展」で人工的に作り出された原子炉の事故、これはもう取り返しのつかない事であり、神を恐れぬ人々による大罪です。おそらく20キロ圏内では70年はおろか、100年以上も荒れ果てた状態が続くに違いありません。「安息」は不可能という悲観的見方をしています。