ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

仏教徒の見た「良く老いる為の5つの霊的実践」

 2011年12月29日の米国ハフポストサイトでは、「良く老いる為の5つの霊的実践」といった題で、仏教徒の作家兼教師であるルイス・リッチモンドという人が投稿していました(http://www.huffingtonpost.com/lewis-richmond/five-spiritual-practices-aging-well_b_1165552.html?ref=religion)。リッチモンド氏は仏教の教えとは、本当に幸せになる為の方法を記したものだと教えており、以下はそのエッセンスと言えるでしょう。それを順に見て行きます。特に最初の3つまでは仏教でも古くからの教えとなっています。
 1感謝する事。孫、健康、自由な時間、好きな服を着られる事、旅行する機会が与えられた事、地域共同体の益になるお返しが出来る事、全て感謝です。リッチモンドさんはいつも「ありがとう」の祈りをしているそうです。
 2物惜しみせず与える事。そのようにして他人を助ける事が出来れば、自分も幸せだし、満足度も高いのです。加齢と共にその気持ちが高まるそうです。それこそ霊的な実践であり、自己の霊性を高めるものです。
 3再構成する事(もっと積極的な観点から自己の状況を見直す事)。例えば膝が痛んでジョッギングが出来なくなったとしても、失望する事はありません。他の選択肢として水泳があるではありませんか。景気後退でお金を失ったとしても、今あるものを大事に出来るではありませんか。病気になってしまったとしても、回復すれば喜ぶ事が出来るではありませんか。そういうふうに、別の前向きな観点から自己を再構成してみる事です。
 4好奇心を持つ事。これは加齢と共に培うべき重要な態度です。慣れきったお決まりの仕事に安住してしてしまう傾向が私たちにはあります。その誘惑に抗う事です。身体活動は筋肉を新たにする事が出来ますし、精神的活動は脳を活発にさせます。好奇心を持ち続ければ若くなります。それを大切にするべきです。本屋に寄ったら、いつものコーナーだけでなく、全く新しい分野のほうにも出向いて見る事です。親しい友人に長年ご無沙汰しているなら、訪問してみる事です。
 5柔軟性を持つ事。物事は加齢と共に変化して行き、不可逆な事も出て来ます。若い頃のスタミナはなくなっています。亡くなって行く友人とは、二度と会えません。こうした変化の中にあって、私たちは柔軟性を失い立ち往生してしまいます。そうならない事が肝要です。問題が何であれ、どれほど大きく見えようとも、いつでも建設的な事を成し得るのです。だから決して諦めず、加齢の向こうを張るような心構えでいる事です。
 こうした加齢に対する霊的な展望を持つ事が長寿と健康への薬となります。教会活動への参加や精神的安らぎを得られる共同体に加わると、そうでない人より平均7年間も長生きするそうです。
 加齢に対抗するこの5つの実践は、実際うまく行きます。それを科学も常識も宗教も裏付けています。私たちは高齢化を楽しむに値する者です。
 読んでみてなるほどと思いました。
 聖書でも上記の5つの言葉全てに言及しているわけではありませんが、だいたい同じ事を言っています。
 「すべての事について、感謝しなさい」(テサロニケ第一5:18)。
 「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20:35)。
 「たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」(コリント第二4:16)。
 「神を知る知識を増し加えられますように」(コロサイ1:10)。
 「もううなじのこわい者であってはならない}(申命10:16)。
 仏教ではこうしたやさしい解説書はそう多くないでしょうが、聖書にはこうした珠玉の言葉が満ち溢れています。