ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

雲について

 図書館で昨年9月30日発行の『驚くべき雲の科学』(リチャード・ハンブリン解説)を借りて読みました。
 私たちは普段空の雲を見て、明日は良い天気だとか雨になりそうなどと予想しています。また変った雲を見つけた時は、急いでデジカメを取り出して撮影したりします。
 しかしその雲の形成に関しては、極めて複雑で、私たちは説明を受けてもなかなか理解出来ないものです。この雲の解説をしたリチャード・ハンブリン氏も、名門ケンブリッジ大学卒業ですが、専門家ではなくサイエンスライターです。
 でもこの本では様々な、不思議な形をした雲について、その出来方などを概説しています。多くのカラー画像は見ていても楽しいものですが、これはすごい!と驚く人も周囲にいました。
 例えば良くユーフォーが飛んで来たなどと言いますが、実際それと見誤まるほどの雲が存在します。ハワイのユーフォーと名付けられた画像はまさにそのようなものです。画像処理が簡単に出来るようになって、実際撮影されたのではない偽のものも出回っているようですが、氏は徹底して調べ、この本で蒐集されたものには、それが混じっていない事を断言しています。左図はグーグル画像からお借りしたもので、スコットランドで撮影されたものだそうです。

 またノアの洪水で有名なアララテ山頂に被さった珍しい雲もありました。画像は上記本からスキャンさせて頂き少し変形しました。

 「箱舟は、第七の月の十七日に、アララテの山の上にとどまった」(創世8:4)。
 アララテ山は、トルコ共和国の東端にある標高5137メートルの山(成層火山)です。これまで何度もそこにノアの箱舟があるのではないかと見られ、探索が試みられて来ました。でも紀元前2400年頃の箱舟が残っている可能性はありません。「ゴフェルの木」でノアが建造した事になっていますが、それがどういう木なのかは不明です。
 ところで聖書で「雲」を検索しますと、155箇所出て来ます。その中でも有名なのが出エジプトの後、イスラエルを導かれた神による「雲の柱」です。それは昼間の事で、夜は真っ暗な中「火の柱」の中から導かれました。
 「主は、昼は、途上の彼らを導くため、雲の柱の中に、夜は、彼らを照らすため、火の柱の中にいて、彼らの前を進まれた。彼らが昼も夜も進んで行くためであった」(出エジプト13:21)。

 この右側の画像は「逆光に照らされた頭巾雲」となっています。モルディブ諸島で撮影されたものだそうです。雲の柱とまでは言いませんが、その頂に付随して出来る頭巾のような雲だそうですが、普通その寿命は短いそうです。それに対して神の「雲の柱」なら、当然目立ったでしょうから、この雲の頂に出来た頭巾雲のような形で、昼間イスラエルの民を導いて行ったのではないかと想像しました。
 140ページほどの本ですが、数々の不思議な雲が堪能出来ます。関心のある方には一読を勧めます。