ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

建築家磯崎新氏のノアの方舟論への反駁

 2011年1月23日朝日新聞の書評欄には、「地図にない国、本ではない『本』」という題で、建築家の磯崎新氏が書いています。
 氏はイラク北部のクルド自治区に旅しています。その目的地はキルクーク。現地視察中に氏はクルディスタンの地図を見つけました。私たちの世界地図にその国の名前がありません。題の「地図にない国」とはクルディスタンを指しています。
 そして氏はこの地図から「アララト山」を見つけました。山頂はトルコ領、山系はイラン領に広がっています。氏はこのアララト山に方舟が漂着した事を知っていました。
 問題は「ノアの箱舟」(*方舟は文語訳)に対する氏の姿勢です。まず「この物語」に始まり、「ギルガメシュにはじまり」、「方舟神話」、「神話由来の場所」と出て来ます。それを見ても氏がノアの箱舟を聖書における事実としてではなく、単なる神話としてしか見ていない事が分かります。
 それはとりもなおさず氏が未信徒である事の証拠です。私たち信徒は聖書に書かれてある事の全てを事実として受け入れており、世から見て一見矛盾しているように見える事も、全体から見ると何の矛盾もないという事を信じています。
 また氏が考える洪水神話は、ギルガメシュに始まる(*ギルガメシュ叙事詩)などと、何を根拠にそう断定しているのでしょうか。確かにギルガメシュ叙事詩と聖書のノアの洪水の記事は良く似ており、両者に何らかの関連がある事は分かります。しかしその順序については、内容の詳細な研究から明らかに聖書の記事のほうが古いのです(例えばAiGサイトのhttp://www.answersingenesis.org/home/area/flood/introduction.aspでは序論から始まって第七章まで論じ、最後に結論を出しています)。
 しかし氏はノアの洪水と方舟を神話としながらも、「方舟の伝説的寸法をもつ建物をデザインして、あらたに創生されるひとつの国家のナショナル・アイコンとするのはどうか」と言っています。ちなみにアイコンというのは「偶像」という意味です。アララト山のある地域はイスラム教が盛んです。最近の記事を見ますと、その山は上述したようにイラク北部にあり、キリスト教は迫害を受けています。平和的共存は不可能で、どうしてナショナル・アイコンなどになりえるでしょうか。
 さらに言うと、氏は著名な建築家でありながら、聖書に記述されている箱舟の寸法から、具体的な形を創出してみる事をしていないようです。
 でもその箱舟ですが、既に上記の創造論サイトである「答えは創世記に=AiG」では、実際に箱舟の模型を作っています。それは人と多くの動物たちを収容する為に、また洪水の大波に揺れても転覆しないように、合理的に設計された事が分かります(主なる神が設計者)。以下の画像はAiGより拝借。

 磯崎新氏は建築家として大きな影響力のある人です。慎重な発言をお願いしたいものです。