ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

人種差別は聖書のどこにも載ってない

「神は、一人の人からあらゆる民を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、住まいの境をお定めになりました」(使徒17:26)

聖書から現在の国民とか民族の起源を簡単に辿ってみる。

創世記の創造のはじめの第六日目最後に神は人を創造された。「 神は仰せられた。『さあ、をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう』。神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。『生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ』」(創世1:26-28)。

ここに出て来る「人」の原語がアーダーム、つまりアダムである。の意味だけだ。そして女も創られた。二人が罪を犯し「エデンの園」から追放された後、二人はヘブル語で「知った」つまり交わって、カインとアベルを産み、その後息子・娘たちを産み、地に満ちた。

しかし皆アダムの罪を負っていたので、やがて地は神の前に堕落し、暴虐で満ちた。

その為神はノアの大洪水を生じさせ、箱舟に乗ったノア夫妻、セム夫妻、ハム夫妻、ヤペテ夫妻の8人だけを生きながらえさせられた。

だから彼らからまた息子たちが生まれ(聖書は息子の名前で代表させる)増えていった。その当初は「さて、全地は一つの話しことば、一つの共通のことばであった」。たぶんヘブル語だろう。しかし彼らもまた罪人、主に背いて罪を犯し、奢って「バベルの塔」を作り始めた。

それを見て神はこう言われた。「見よ。彼らは一つの民で、みな同じ話しことばを持っている。このようなことをし始めたのなら、今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない」(創世11:6)。それゆえ神は動かれた。一つの民の密集を止め、言葉を混乱させて地の全面に散らされたのである。この「民」はヘブル語でアム=人々の意味である。

聖書は少し遡って、このセム・ハム・ヤペテの歴史を記し、創世10:32でこう締め括る。「以上が、それぞれの家系による、国民ごとの、ノアの子孫の諸氏族である。大洪水の後、彼らからもろもろの国民が地上に分かれ出たのである」。この「国民」はゴーイー、やはり人々の意味である。現代世界の人々は、直接にはノア及びその子孫であるセム・ハム・ヤペテまで遡り、さらに遡ればアダムに至る。ちなみに「氏族」と邦訳された言葉はヘブル語ミシュパーハー、一般に家族、一族、親族などと訳されている。

冒頭の聖句の「一人の人からあらゆるを造り出して、地の全面に住まわせ」に出て来る「」はギリシャ語でエスノス、即ち国民(ヘブル語は上記と同じアム)、人々である。一人の人はアダムである。

ゆえに世界中の全ての人が神の目から見ても、科学的に見ても、平等である。科学というのは、集団遺伝学とか、肌の色の遺伝学などを指す。全地に散った人々の間で交われば、当然生まれた子の肌の色合いが違って来る。生物学教科書にも載っている事実である。創造論科学者らによれば、「地上のどんな2人であろうとその遺伝的差異は平均0.2パーセント、そのうちのまた0.6パーセントだけが、2つの異なる人々の群れ(アジア人とかヨーロッパ人)の平均的な遺伝的差異に相当する」そうである。*この下書きを書いた後、科学の事でネット検索していたら、日本にも来て私も会った事のあるケン・ハム氏の論文が訳されているのを見つけた。是非参照して欲しい。https://answersingenesis.org/ja/%E5%9B%9E%E7%AD%94/%E3%80%8C%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8B%EF%BC%9F/

白人、黒人、或いは黄色人の肌の色の違いがあるのは厳然たる事実だが、米国で根強い白人が黒人より優位という思想は、全く聖書的根拠がない。救い主イエス・キリストにあっては、誰もが平等でり、神の家族である。

白人が黒人より優位という差別が明確に生じるようになったのは、19世紀のチャールズ・ダーウインの時代頃からであろう。そこから人種=raceという言葉が生まれた。上述した聖書の創造の記事は、彼とその弟子たちの進化論によって、徐々に覆されていった。そして全世界が現在進化論の思想で横溢している。その延長線上にクリスチャンが人口の1パーセントに満たない日本も存在する。NHKに出て来たアニメ動画の黒人像は、作成した人にとっては当たり前の事だったのだろう。反響が大きくなり、慌てて削除し謝罪したようだが、後の祭り。BSで「ダーウインが来た」という番組を堂々とやっているから、化けの皮はすぐ剥がれる。進化論教育で育って来た日本の若い世代が、こうした人種問題に対して、これは自分の問題だと真剣に捉え、それと対峙しない限り、米国大統領と差異はない。

ブログ仲間でこの人種差別に心底反対している皆様に敬意を表する。南北戦争の発端となった黒人奴隷の問題も、改めて聖書から考えてみたいと思う。