ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

千葉県市川市須和田での発掘

 2012年9月24日から2週間の予定で、私の住む松戸市の南に接する市川市で、発掘作業を行っています。
 松戸市は全国でも有数の遺跡密集地帯で特に貝塚が多く、この須和田でも40数年前大規模な貝塚発掘が行われ、須和田公園として整備されています。近くには郭沫若記念館もあります。
 今回の発掘地点はすぐ北東の遺跡の延長とも言うべき場所で、宅地開発で5軒ほどの家が建つ為、その配管や浄化槽が埋められる狭い場所だけです。既にトレンチ(溝)を入れての試掘で、多数の住居址が見つかっていますが、拡張しての調査は行ないません。

 現在掘っているところはだいたい住居址が複合していて、かまどの痕跡もあり、どちらが先なのか慎重に掘りながら決めています。古墳時代(1,500年ほど前)の土師器、須恵器などが出土しています。

 この住居址は地層で言うなら、関東ローム層という火山灰が降り積もった赤土とその上の表土となる黒土から成り、当時の表土から赤土まで掘り下げ、柱やかまどを作り、屋根を葺いて作りますが、床には多少上の表土を敷いています。住居址が重なるところは、さらに黒土を足して踏み固めていますから、その見極めが難しくなります。
 でもそれは掘り下げた後、縦の壁を観察し、または住居址に残しておいた畔を見て確定します。

 左写真では、地層をかく乱を受けているか、ローム層のブロックがたくさん入っているか等々で区画し、図面に記録として残します。
 雨が降ると、図面や写真がとれず、床もどろどろになるので、本日は昼で中止になりました。また明日から作業を続けます。
 それでこのブログですが、公開後のコメントや、☆印をつけて下さった方々へのこちらからのコメントがとても間に合いません。不規則になりますので宜しく。
 ところで聖書地での発掘も盛んですが、とりわけ旧約聖書に出て来るエリコの街の城壁崩壊跡のものが有名です。

 「そこで、民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。民が角笛の音を聞いて、大声でときの声をあげるや、城壁がくずれ落ちた。そこで民はひとり残らず、まっすぐ町へ上って行き、その町を攻め取った」(ヨシュア6:20)。
 旧約聖書の記事が真正である事は、こうした科学的調査でも裏付けられ、神話などではありません。