ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

サケを控えなさい。オメガ3脂肪酸はがんの高い危険性と繋がりがあります

 「そのような物は、人の心には、入らないで、腹に入り、そして、かわやに出されてしまうのです。」イエスは、このように、すべての食物をきよいとされた」(マルコ7:19)。
 2013年7月11日のタイム誌サイトには、上記の題のような「衝撃的記事」がありました。
左図http://www.suplinx.com/shop/goods/goods.aspx?goods=297-04461から借用。
 しかしその内容を見ますと、「心臓に良いものは、他の器官にとってはあまり健康に良くないかもしれない。オメガ3脂肪酸前立腺がんの高い危険性と結びつけた最近の研究ではそう言っています」とあって、男の前立腺がんとの関連を調べた研究でした。米国国立がん研究所誌に載ったもので、オハイオ州立大学総合がんセンターの准教授セオドア・ブラスキー博士、フレッド・ハッチンソン・がん研究センターのアラン・クリスタル博士らの研究によるものです。タイム誌の題名は少々オーバー。別に調べたサイエンスデイリサイトの題名「オメガ3脂肪酸前立腺がんの高い危険性の関連が確証された」が良いでしょう。
 オメガ3脂肪酸についてウイキぺディを調べると、「栄養学的に必須なω-3脂肪酸は、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)である」とあります。そしてEPADHAは特にサバ、サケ、イワシなどの魚介類に多く含まれています。それらからの脂肪摂取は、心臓病やアルツハイマー病発症の危険性をぐっと減らすという事で、2010年時点の米国人に対する食事の指針では、高脂肪のタンパク質源を、もっと脂肪の多い魚を含む魚介類に替えるよう勧めていました。
 その為魚油の評価はそれ以来一気に上昇し、米国では最も一般的な栄養補助食品(以下サプリで)として出回っています。
 しかしそれが今度の研究で、男においては水を差された事になります。
 研究者たちは前立腺がんと診断された男834人(そのうち156人は高悪性度のもの)の血液と、前立腺がんではない男性 1393人の血液とで比較しました。
 するとオメガ3脂肪酸血中濃度が高い男性の場合、前立腺がんの発症リスクが低悪性度のもので44%、高悪性度のもので71%も増加しています。後者の場合の死亡率は非常に高いです。魚油のオメガ3脂肪酸をサプリとして毎日摂取すると、魚を調理した場合よりかなり多い血中濃度になります。
 これと似た研究は実は2011年にも行なわれていて、今回それが再現された事になるようです。
 また2012年の別の研究では、オメガ3脂肪酸サプリを多くとっている人でも、心臓の発作や死が従来考えられていたほど低くなるわけではない事が示されました。
 勿論そうした成果をただちにオメガ3脂肪酸が危ないと結論付けるのは時期早々です。一般に言えるのは「サプリメントとしての過剰な使用を避け、魚、野菜、繊維質を中心とする健康的な食事を摂るのが大切」との事でしょう。