ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

卵は健康に良いか、良くないか。

 「不信実と偽りとを私から遠ざけてください。貧しさも富も私に与えず、ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください」(箴言30:8)。
 2013年7月16日のハフポストサイトでは、ジョン・ベラルディという人が寄稿していました。栄養に関する生化学的研究で博士号を持っている人です。

 卵を食べるべきかどうかという論争がかまびすしいですが、その理由は卵にコレステロールが多く含まれていて、健康に影響を与えるからというのが大半です。
 実際大きな卵1個には185ミリグラムのコレステロールが含まれています。アメリカ心臓協会は1日300ミリグラムまでという事を推奨しているので、2個食べるとその限度を超えてしまいます。ですから卵や他の動物性食品を多く食べると、血中コレステロールが上昇し、心臓などの健康に良くないというわけです。

 しかし博士はその想定はほぼ間違っていると言っています(例外が糖尿病、高脂血症などを持っている人)。
 私たちの身体は多くのコレステロールを作っています。毎日1〜2グラムほどで、大きな卵1個の5〜10倍に相当します。それで卵のような食品からコレステロールをたくさん食べれば、身体はその産生を減らします。逆に少なければ、多くを産生します。つまり身体にはそれに対する設定値というものがあり、サーモスタットのような役割を果たしています。だから食事の役割は小さなものです。
 さらにコレステロールは最も重要な栄養素の一つです。なぜならそれは全ての細胞膜の外層にあるからです。そしてそれは子どもも大人も成長の為に必須であり、多くのホルモン産生にも必須です。
 ですから卵を避けようとするのは、妄想症に近いです。とりわけ卵の黄身は血中コレステロールを上げ、動脈や心臓に良くないという観念に捉われているからです。実際には毎日卵を食べても、それらとは無関係です。
 その実験例として、ダイエット中に卵を毎日3個(555ミリグラム)食べた人の場合、体重は減少し、炎症も少なくなり、血中コレステロールの値は維持されているか、改善されているというのもあります。
 卵の黄身(6グラムの脂肪があり、54キロカロリー)は抗酸化作用を持ち、ビタミンの豊富な、最も栄養に富む食べ物です。その90パーセントがカルシウム、鉄、燐、亜鉛チアミン、ビタミンB6,12、葉酸パントテン酸を含み、さらに脂肪を溶かすビタミンA,D,E、オメガ3脂肪酸も含まれています。
 また細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素コリン、強い抗酸化作用を持つカロテノイドの一種ルテイン、目の網膜や黄斑を構成する要素の一つゼアキサンチンもあります。
 ですから結論として、勿論卵を含む栄養食品を毎日多様な形で摂取する事は勿論大切ですが、卵は血中コレステロールを上げず、心臓や動脈の病気にかかる危険性を増加させないという事を銘記しておくのが大切です。