ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

スノーデン氏安全な場を必死に探す

「それは、主が、悩みの日に私を隠れ場に隠し、その幕屋のひそかな所に私をかくまい、岩の上に私を上げてくださるからだ」(詩27:5)。
 2013年7月3日のロサンジェルスタイムズに、上記の題でロビン・アルカディアンという人が記事を寄せていました。

 既に大々的に報道されているように、米中央情報局(CIA)の元職員だったエドワード・スノーデン氏は、香港で米政府が個人情報収集活動を行っていた事を告発し、その身が危うくなってから、反米的な国々への亡命を表明していました。
 ウイキペデイアによりますと、CIAの情報収集活動には国内のみならず、全世界のインターネットや電話回線の傍受も含まれており、膨大な数の個人情報が集められていました。さらに他国のコンピューターに不正に侵入するなどの行為も暴露されました。その為中国をはじめ日本その他多くの国々で、プリズムと呼ばれる検閲システムで個人情報が漏れたと言われています。ついでに英国やドイツでもそうした活動が行われていた事が明らかになりました。
 これを受けて米司法省は情報漏洩罪などの容疑で捜査に乗り出した為、スノーデン氏は香港を出て現在ロシアに一時的滞在をしていると言われています。
 アルカディアン記者は今や世界中で受け入れを拒否されているこの「逃亡者」に同情しています。そしてスノーデン氏が米当局によりパスポートを無効にされ、無国籍の状態にされた事を憤っていると伝えています。安全な場所を求める基本的権利を奪われてしまったとの事です。
 勿論こうした状況でスノーデン氏は帰国を余儀なくされる事もあり得ますが、彼は米陸軍のブラッドリー・マニング上等兵の事を引用し、機密情報をウィキリークスに暴露した際、米政府が彼の衣服を没収し全裸の状態で独房に監禁したとして、自分もそうなる可能性がある事を示し拒絶しています。
 スノーデン氏の行なった事は正しかったのか、間違っていたのか、米国の世論は分かれています。ベネズエラマドゥロ大統領は「スノーデン容疑者は世界から保護を受けるに値する」と述べ、彼への支持を表明しました。
 さらに7月8日のワシントンポストサイトでは、ベトナム戦争に関する秘密報告書を暴露しつつも、国内にとどまったダニエル・エルズバーグ氏が、彼を擁護する声明を出しています。「国外に逃げて亡命先を探すスノーデン氏を、国内で裁判に直面した私と比較する人が多いが、私は同意しない。私が留まった国は遠い昔のアメリカだ」「スノーデンは何も悪い事をしていないと信じているが、私も心から同意する」。
 米国共和党は国家の個人への介入を嫌って自由を尊び、国家財政の規模が小さい「小さな政府」を望んでいますが、スノーデン氏の行動はまさにそれに値するのではありませんか?共和党が支配的な当局でその秘密が暴露されたからといって彼を逮捕するのは、大いなる矛盾ではないでしょうか?
 このブログの下書き保存中にマニング上等兵の軍事裁判判決が出ました。司法取引で死刑は免れたものの、最高136年に及ぶ終身刑が決まりそうです。