ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ワシントンの海軍施設で起きた銃乱射事件とオバマの追悼式で用いた聖書

 2013年9月16日米国首都ワシントンの海軍施設内部で、銃乱射事件が起こり、12人が死亡し、他に14人ほどが重軽傷を負いました。
 こうした銃による殺人事件は米国ではもう日常茶飯事のような様相を呈しています。その都度銃規制の声が上がりますが、それに反対する全米ライフル協会の力は大きく、彼らロビイストの強力な支持を受けている共和党は、その法案が出るたびに否決し、激しい論争と憎悪を起こしています。
 私たちキリスト教信徒なら一度は映画やビデオで見た事のある「十戒」では、主人公モーセ役になった俳優チャールトン・ヘストンも、1998年から2003年までその会長をやっていました。私はそれを知って「衣を裂きました」(=ユダヤ人の悲しみを表わす表現)。写真左下が彼です。

 9月22日にこの死亡者の追悼式が行われ、オバマ大統領が出席し、「罪のない男女が職場で銃弾に倒れることが当たり前であってはならない」と演説したそうです。
 この日のタイム誌サイトを見ますと、これまでの同様な事件で、慰めの言葉としてオバマは頻繁に聖書を引用して来たようです。それでこのサイトの題名は「追悼式でオバマが用いた10の聖書箇所」となっていました。
 これまで用いられたそれの箇所を挙げて見たいと思います。旧約3か所、新約7か所となっています。
○「私が善を望んだのに、悪が来、光を待ち望んだのに、暗やみが来た」(ヨブ30:26)。
○「川がある。その流れは、いと高き方の聖なる住まい、神の都を喜ばせる。神はそのまなかにいまし、その都はゆるがない。神は夜明け前にこれを助けられる。(詩46:4,5)。
○「悪者は追う者もないのに逃げる。しかし、正しい人は若獅子のように頼もしい」(箴言28:1)。
●「しかし、イエスは言われた。『子どもたちを許してやりなさい。邪魔をしないでわたしのところに来させなさい。天の御国はこのような者たちの国なのです』」(マタイ19:14)。
●「悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい」(ローマ12:21)。
●「私たちは、四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。途方にくれていますが、行きづまることはありません。迫害されていますが、見捨てられることはありません。倒されますが、滅びません](コリント第二4:8−9)。
●「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。今の時の軽い患難は、私たちのうちに働いて、測り知れない、重い永遠の栄光をもたらすからです。私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。私たちの住まいである地上の幕屋がこわれても、神の下さる建物があることを、私たちは知っています。それは、人の手によらない、天にある永遠の家です」(コリント第二4:16−18、5:1)。
●「無慈悲、憤り、怒り、叫び、そしりなどを、いっさいの悪意とともに、みな捨て去りなさい」(エペソ4:31)。
●「私は今や注ぎの供え物となります。私が世を去る時はすでに来ました。私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました」(テモテ第二4:6−7)。
●「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます}(ペテロ第一5:10)。
 勿論それらの箇所は大切ですが、銃で倒れた人々の事を思うと、もっと当時の武器である「剣」そして、それを廃棄しての「平和」などを、突っ込んで演説すべきだったのではないかと思いました。
 イエスの話で10人の重い皮膚病とくじけた心の人々の癒しがあります。しかし戻って来て感謝の意を表明したのは、その地では少数派のサマリヤ人1人だけでした。今日聖書を信じると言う共和党の人々は、10人ともイエスに立ち返っていないと言えるでしょうか。