ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ビン・ラディンは本当に死んだのか

 5月5日のワシントン・タイムズ電子版には、「証拠写真もないのに、ビン・ラディンは本当に死んだのか」という題の記事がありました。
 2011年5月1日パキスタンのアボッダバードに潜伏中の9・11事件首謀者オサマ・ビン・ラディンが、米軍特殊部隊の急襲で殺害されたというニュースは世界中を巡りました。
 オバマ大統領を始めとする政府首脳や報道官たちは記者会見し、彼が本当に死んだという事を口頭で伝えました。
 しかし翌日には報道内容が若干修正されています。彼は丸腰で左目と胸を撃たれて死に、すぐ隠れ家から連れ去られ、海で「水葬」にされたという事ですが、その殺害現場には妻や娘など複数の女性たちが居て、彼女らは殺されずパキスタン当局で保護されているそうです。
 それはなぜか?彼女らの口からビン・ラディンは確かに死んだのだという真正の「証言」を得たい為だったのでしょう。もしそうした直接の目撃者がいなかったら、遺体の水葬で「本当に死んだのか」という疑惑が広がると考えたのでしょう。
 でもそれとは別に米当局が仕組んだ「陰謀」だという説も流布されるようになりました。いろいろ報道内容を見比べて見ますと、確かに「陰謀説」が有力であるように私には思えました。ワシントン・タイムズでも、ビン・ラディンは実は米国CIAの諜報員で数年前に死んだとか、或るギタリストは彼が10年前の事件後には既に死んだと考えている等々の事が書かれていました。
 そうした様々なうわさの中、オバマ大統領は彼の死体写真を公開しない事にしたそうです。また同時にビン・ラディンが生け捕りにされたのなら、法的手続きで裁判を受ける権利も主張出来ないまま殺された事になるので、国際法違反だという批判も出始めました。
 ではビン・ラディンの「弟子たち」はどう言っているのでしょうか。ネットを見ますと5月6日にアルカイダは声明を発表し、「師」の死亡は認めたそうです。そして今後は米国や同盟国への報復措置をとると宣言しているそうです。
 こうした一連の出来事を考えながらすぐに頭に浮かんだのは、私たちの救い主イエス・キリストの死とその甦りです。
 主キリストがゴルゴタの十字架上で死なれた事は、聖書にも書かれている通り、その弟子たち及び取り巻きの群衆、ローマ総督、ローマ軍兵士たち、ユダヤの祭司長らが目撃しています。
 「イエスは大声をあげて息を引き取られた」(マルコ15:37)。
 「ピラトは、イエスがもう死んだのかと驚いて、百人隊長を呼び出し、イエスがすでに死んでしまったかどうかを問いただした。そして、百人隊長からそうと確かめてから、イエスのからだをヨセフに与えた」(マルコ15:44−45)。
 しかもイエスを十字架に渡したユダヤ人の祭司長らは、総督のもとに来て三日目までは墓の番をし、弟子たちがイエスのご遺体を盗み出し、「死人の中からよみがえった」と言わせないようにする措置を要請しました。念の入ったやり方です。
 従ってイエスの死から岩の墓までの埋葬にはれっきとした証人がいました。ではその後はどうか?ビン・ラディンの如く、もう生き返って再び過激派の弟子たちの前に姿を現す事がなかったのでしょうか。
 いいえ違います!イエスの弟子たちはその甦りを確かに目撃しました。それこそ福音=よき知らせなのです。
 「兄弟たち。私は今、あなたがたに福音を知らせましょう…キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、また、ケパに現われ、それから十二弟子に現われたことです。その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現われました…」(コリント第一15:1,3−6)。
 この救い主の甦りを多くの弟子たちが目撃しました。そしてその事実を2千年後の私たちも信仰によって受け入れています。